プロ野球が本格的なシーズンに入り、客席を見てみると忙しく動く人が!
「ビールいかがですか~?冷たいビールいかがですか~?」
野球選手と同じように戦っているのは、「ビールの売り子」。
野球選手と同じように野球場で戦うビールの売り子さんたちは「立売スタッフ」と呼ばれています。
おいくらほど稼げるのでしょうか?
ビール売り子(立売)の仕事術
立売スタッフはアルバイトですが、プロ野球のシーズンだけ季節限定で働いています。
球場に行くと身近で聞こえてきませんか?
「ビールいかがですか~?」
っと言う掛け声。
ついついお財布に手が伸びてしまう人も多いと思います。
艶やかな服装、屈託のない笑顔、キビキビとした対応でなぜか応援したくなりますが、実はこの「立売スタッフ」はとてもハードな仕事なんです。笑顔の裏で汗水流して大変なんです。
背中に背負っているのはビールサーバーと言われるもので、その重さはなんと15~18キログラム!
背負うだけでも一苦労です。
さらに、球場は野球選手を見やすいように段々畑のようになっています。この急勾配なスタジアムの階段がとてもキツイ…
お客さんがビールを買うために手を上げたらすぐにその階段を上って売りに行かなければいけません。すぐに下の方で別のお客さんが手を上げたら下の方へ階段を下りて売りに行かなければ!
「もはや修行」
そして、タンクのビールがなくなれば取り換えるためにバックヤードへ一度帰らなければいけないのです。
また、雨の日でも直射日光の当たる暑い日でもその重すぎるビールサーバーを背負いながら階段を駆け下りしなくてはいけません。
ビール売り子は時給8000円以上の価値!歩合が高い
そんなハードな仕事とは反面、ビールの売り子さん達をよく見ると「若い女性」が目立ちます。
どうやらこの仕事は若い女性に人気の職業らしく、過酷な仕事の割に人気があるため人手不足には困らないそうです。
なぜ男の人でも大変そうな仕事を、化粧がとれそうなまで走り回る女の人にも人気があるのでしょうか?重労働で汗だく、女性にはとても大変な仕事ですよ?
「その理由は、給料の仕組みにあり!」
歩合制のシステムを取り入れているのです。要するに、頑張った分だけ収入を得ることができる給料の仕組みです。
- 固定給 …出勤したことによる手当
- 歩合給 …1杯○円、1杯の販売価格の○%がフィードバックされます
販売杯数が増えていくと歩合の単価が上がったり、ボーナスが支給される仕組み。
連続勤務給=野球が3連戦でその3日間連続で出勤すると手当追加されます。
さらに、皆勤ボーナス=毎月全試合出勤するとボーナス追加など、これらが組み合わさって歩合給になります。
つまり、動けば動くほどお金が貯まるため、やる気をだす女の子が多いようです。
通常は、初級者は50~80杯、1日100杯前後を売るのが平均的な売り子さんで、その1日の報酬は9000円前後になり、時給に換算すると2000円~3000円にもなる計算。
トップ売り子さん達は200~400杯を売り上げているといわれています。そうなると1日に2万円~4万円ほども稼げます。
およそ時給5000~8000円以上になり、驚きの給料を短時間で手にすることができます。1日に2万5千円の収入があった場合、月給は約30万円になるため魅力的です。
「短い時間で大きく稼げる!」
売れるための努力をしている売子スタッフ
人気のある売り手さんになるにはテキパキしていて元気が必要です。
個性的な部分をお客さんに印象づける必要もあります。
花のブローチを付けたり、何度も来るお客さんを覚えて話しかけたり、そうすることでお客さんに顔を覚えてもらい、次々と注文が来るようになるため、売上も伸びていくことになります。
「自分だけの常連さんをつくるのが売れるポイント!」
まとめ
顔見知りになると売れる!お客にアピールが大切。
過酷な仕事ですが、頑張った分だけ必ず戻ってきます。
その分のリターンが大きいのでやりがいも感じている人が多いのです。
試合中はずっと走り回ります。
野球選手といっしょに球場を走り回るお仕事です。