ニンニクが好きな人も多くいます。
ラーメンや焼き肉などでもニンニクを付けて食べる人もいるのではないでしょうか?
「ワンアクセントになって美味しい!」
そこで疑問に思うのが匂い。
「匂いのするニンニク」と「匂いのしない無臭ニンニク」があるのはなぜなのでしょうか?
普通のニンニクと無臭ニンニクの違い差とは
臭い成分検査により、天然無臭ニンニクの匂いの量は普通ニンニクの「1/14」であることが確認されています。
実は、普通の無臭ニンニクは加工工程において無臭化するための処理がされています。
一方、無臭ニンニク(ムシューリック)、中南米原産の「allium ampeloprasum Linne」と呼ばれる、通常よりも約8倍もある大きな種類のニンニクは処理などをしなくても特有の臭いがありません。
この無臭ニンニクの栄養は主に、100g中に糖質20.7% 、たんぱく質2.6%、 脂質 0.4%、 食物繊維3.5% 、 灰分0.9%、 ナトリウム1.2mg、エネルギ-は104kcalになり、普通のニンニクと栄養価は変わりません。
「通常のにんにくよりも大きく栄養も同じなのに匂いがしない謎」
臭いのもとになるアリシン
臭いの元となる栄養分、それはアリシンという含硫化合物。
アリシンに変化する前の物質であるアリイン自体に臭いはありませんが、切ったり、すりおろしたりするとアリインが「アリイナ-ゼ」という酵素と反応してニンニク特有の臭いアリシンに変わってしまいます。
「細胞を破壊することで匂いが出る!」
アリシンは胃腸の働きを良くして食欲不振を解消する効果があり、アンチエイジングや風邪予防にも期待できます。
そして、ニンニクに含まれるスコルジニンは、体内の栄養素を燃焼させてエネルギーに変える働きや疲労回復に役立つビタミンB1の働きを高める作用もあると言われ、ダイエット効果や更年期障害にも効果が期待ができます。
無臭ニンニクの正体はネギ科
普通のニンニクは加工されて匂いを取っていますが、無臭ニンニクはそもそも匂い自体がありません。
どういうことかというと、無臭ニンニクはそもそも「ニンニクではない」ということ。見た目はニンニクそっくりですが、無臭ニンニクは「ジャンボリーキ」というネギの仲間になります。
食べてみると味が似ていることや栄養素が同じなため、ニンニクとして知名度が上がっています。
そうなると…、ニンニクといってもあながち間違いではないかも?
にんにくの匂いを消す方法
普通のニンニクの臭いを消すには、調理する前にニンニクを丸ごと一度十分に加熱してみると良いです。このように処理をすることで匂いが少なくなります。
切って加熱するとアリシンが出てしまい匂いが出ますが、アリシンの元であるアリナーゼは酵素のため熱に弱い性質があります。
加熱をすることでアリシンが出来る量を減らすことができるのです。
また、生姜などを一緒に料理すると匂い消しになるためお勧めです。
レモンもGood!
まとめ
無臭ニンニクはニンニクじゃない!
ニンニクは栄養がものすごく高い食品になるので積極的に摂取をしましょう。
癌予防にもなると言われています。