なぜ魔法瓶の中は鏡みたいになっているのでしょうか?
魔法瓶が長時間の保温ができて外部が熱くならない理由、その仕組の構造が気になりませんか?
魔法瓶の内側が鏡になっている理由とは
鏡になっているのは、お湯どうしで「にらめっこ」をさせるためです。
魔法瓶は、飲み物を長時間保温してくれる魔法の瓶です。中身が熱い飲み物でも周りは熱くならない不思議な構造をしています。
魔法瓶の原型が生まれたのは1881年のドイツで、ドイツのヴァインホルトという人が、ガラスを二重構造にして熱などが伝わらない事を発明しました。
「魔法瓶は最初、ガラスだった!」
そして、1897年にイギリスのデュワーという人がガラスの二重構造から金属製のものに変えます。
1909年に日本に伝わった魔法瓶は、1978年にステンレス製として日本が開発しました。この魔法瓶を半分にカットすると、外部と内部の間に隙間があることがわかります。
「なぜ隙間があるのか?」
実はこの部分は真空になっています。中身の熱い飲み物の温度が外側には伝わりにくいのはこの真空のおかげで、宇宙空間は熱を伝道しないのと同じ仕組みです。そして、問題の内側の部分は「鏡」のようにピカピカに磨かれています。熱が出ていこうとすると、鏡のように反射して中に戻っていく仕組みになっているのです。
「反射で熱を閉じ込めていた!」
まとめ
真空で熱を逃がさず、鏡で熱を反射させる。
真空と鏡の反射効果で、二重の熱保温対策をしているのが魔法瓶になります。
お湯が反射しながらにらめっこをしている状態ですね。