硬貨には製造年が刻まれていますが、紙幣には製造年がありません。
なぜ製造年が印刷されていないのでしょうか?
いつの時代に作られたのかすぐにわかるので便利だと思いますが、記載はありません。
不思議ですね。
紙幣に製造年がない理由とは
貨幣には製造年が入っているのに、製造年がお札に入っていない大きな理由は2つあります。
硬貨は耐用年数が長い特徴があります。数十年耐えることができます。一方の紙幣は、耐用年数が1万円札で3~4年、5000円や1000円札は1~2年と短いです。
寿命を迎えた紙幣は順次新しいものと交換されています。つまり、紙の寿命が早くやってくるので製造年を入れる意味がないのです。2つ目は、紙幣には硬貨にはない通し番号が印刷されていること。この番号を見れば製造時期がわかるようになっています。わざわざ製造年を入れる必要がないのです。
普通の人にはお札の製造年はわかりませんが、作った時期がわかる方法が印刷されています。紙幣の製造年を読み解くことができるのは、日本銀行と紙幣が関わる犯罪などが起こったときに警察が日銀に問い合わせて製造年を調べるときぐらいです。
「紙幣の交換時期が早いのと通し番号が書いているから!」
硬貨に製造年が書いてある理由とは
硬貨はなぜ製造年が書いているのでしょうか?
それは、昔の「金本位制」・「銀本位制」の名残りです。明治4年の日本に造幣局ができて、鋳造した年により金銀の品質が異なりました。
そこで、いつ造られたものであるかを証明するために硬貨に製造年を刻印したのがはじまりになります。
まとめ
お札に製造年月日を記載する必要がそもそもない。
製造年があると硬貨に含まれる金や銀の量が分かります。
硬貨の信用度や価値を高める意味がありました。