夏のはじめから秋まで続く、人間と蚊との闘い。
「ブ~ン」
耳元でだんだんと大きくなる不快な音。
「パチン!」
逃げられたその瞬間、宿敵である蚊はあなたの顔を覚えています。
蚊は人を刺すときに麻酔を注入しています。この麻酔で人は刺されていることに気づきません。そして、この麻酔液が痒みを生み出しています。そんな蚊は、叩こうとした人を覚えているというのです。
どういうことなのでしょうか?
叩こうとした人を覚える蚊
人が思っている以上に蚊は頭が良いのかもしれません。
蚊を見つけたら手でパチンと叩く人がいますが、失敗すると蚊が逃げてしまう。夏になると、どこからともなく聞こえてくる「ブ~ン」という不快な音。
一般的に手や新聞などを使い倒しますが、時には失敗してしまうことがあります。この失敗をした瞬間、蚊は叩こうとした人を覚えていることが判明しました。
学術誌「Current Biology」に掲載されたこの論文で、蚊に刺されそうなときに叩くと、蚊は死にそうになった体験とその人の匂いを結びつけて覚え、将来その人を避けられるようになるという研究結果が発表されたのです。
「動物でも同じ行動をとるものがいる!」
例えば「犬」。
犬も嫌なことをされた人間を覚えて、次にその人間に会うと逃げ出します。蚊も同じような能力があるというのです。
ちなみにこの学習能力は、「パブロフの犬」の条件反射と呼びます。
つまり、蚊をよく狙うことが大切だということです。仮に失敗しても蚊が匂いや顔を覚えていたら次の攻撃は辞める可能性があります。
「知らんけど」
まとめ
蚊に恐怖心を与えて諦めさせる。
電気をつけると姿を消す。
人に見つからないようにカーテンの後ろに逃げる蚊もいます。
人と蚊のいたちごっこはまだまだ続きそうです。
蚊に刺されたらムヒをつけましょう。痒みも爽快になります。毎年、ムヒにお世話になっております。