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連作障害の原因とは?

家庭菜園や畑などで、毎年同じ場所に同じ野菜を栽培することを「連作」と言います。

しかし、同じ場所で作物を栽培すると上手く育たない場合があるのです。

その原因と対策とは?

連作障害の原因とは

きゅうりは連作障害になる場合があるので、同じ場所で育てるのは避けたほうが無難です。

何もない土に植物を植えると、その植物は自分が生きていける範囲を決めます。種が必要以上に勢力を拡大しないため、一定の勢力になると根から分泌物を出して自分で自分の勢力を弱める働きがあります。

必要以上の力を使わない植物の知恵です。きゅうりの種がどこまでも広がっていったら、他の植物も大変!他の植物と共存するために制御をしています。

それ以上テリトリーを広げたくない作物と、同じ場所で同じ作物を毎年栽培したい人間の間でいがみ合いが起きて連作障害が発生します。

植物から出る成長を抑制する分泌液アレロパシーという毒素がその土に溜まることになります。

アレロパシーは他の植物の成長も抑え、動物や微生物を引き寄せたり防いだりする効果があります。いわゆる植物の生理現象のようなもの。

この毒素は必ず根圏に近い場所で発生するため、次の年もその次の年も連作を続けていれば自然に土壌病害が出てくることになります。

成長しない毒素がたまる土で野菜は育ちづらい…

土の中が病原菌だらけになるため、野菜が上手く育たなかったり、野菜が病気になってしまうのです。

連作障害の原因

  • 化学肥料が多すぎる
  • 未熟な有機肥料を与え過ぎる
  • チッソが多すぎて植物の葉色が濃い
  • 排水が悪い土壌で水が溜まりやすい

連作可能な作物

  • アスパラガス
  • タマネギ
  • ネギ
  • ワケギ
  • ニンジン
  • ニンニク
  • トウモロコシ
  • サツマイモ
  • ズッキー
  • コマツナ

など

1年以上空けると再度育成可能

  • コマツナ
  • カブ
  • ミズナ
  • ホウレンソウ

など

2年以上空けると再度育成可能

  • キャベツ
  • オクラ
  • ブロッコリー
  • カリフラワー
  • ハクサイ
  • レタス

など

3~4年以上空けると再度育成可能

  • サトイモ
  • キュウリ
  • ショウガ
  • ヤマイモ
  • えんどう豆
  • ジャガイモ

など

4~5年以上空けると再度育成可能

  • スイカ
  • ピーマン
  • ソラマメ
  • シシトウ
  • トマト
  • トウガラシ
  • メロン
  • ナス
  • ごぼう

など

連作障害の対策

連作障害は野菜を例年作るうえで、人間側にとっては厄介な存在になります。対策方法はいろいろあるため、自分のやりやすいやり方を選びましょう。

輪作

輪作は同じ科のものを繰り返し作らないようにすることを言います。

根範囲で連作障害は起きるため、前作から1m程に後作を離せば土壌の環境は変わります。

しかし、前作の作物が必要な栄養がその場所に残っている場合、後作の作物に悪い影響を与える可能性があるため土壌の状態を調べるとと安心です。

例えば、トマトやじゃがいもなどナス科の場合は連作障害を起こしやすため、3年~5年は同じ場所での栽培をしない方がいいと言われています。

また、きゃべつなどのアブラナ科では連作障害が起こりにくいと言われているため1年~2年経てば同じ場所で育成が可能になります。

同じ科目にならないようにグルグルとローテーションをして育成する方法です。

土を入れ替える

畑の土は市販をされているため30cm~40cm程度掘り起こして新しい土に入れ替えます。プランターや鉢植えの場合は、毎回新しい土を使うと安心です。

土壌を消毒・天地返し・耕す

キトサンやカニガラなどの薬剤や太陽熱や水を使って土を消毒します。夏場にビニールを使い、古い土の上にかぶせましょう。熱で病原菌や害虫を排除することが出来ます。

また、天地返しと言う表層土と深層土と呼ばれる深い層の病原菌が少ない土と入れ替える作業が効果的です。

深層土を表に出して浅層土を深く埋めます。深い部分に閉じ込めることで病原菌を排除します。

天地返しは、水分や栄養の浸透率を上げるだけでなく連作障害などにも効果があります。尚、畑全体を耕す場合は土が凍る程の冬、1月~2月が向いています。

苗を使う

病気に強い品種の苗を支える木として、育てたい野菜の苗を繋いで育てます。根が別の植物になるため連作障害は起きません。少し知識がいります。

まとめ

連作障害を回避して美味しい野菜をつくる。

同じ植物だからといって安心はできません。

同じ科にも注意が必要です。

育てたい野菜をピックアップして、季節と連作障害の期間から野菜をローテーションしていきましょう。

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