暑い夏は熱中症などの危険があります。
こうした危険な日は扇風機からエアコンに切り替えて、冷房の中、快適な生活を過ごす人もたくさんいると思います。
ところで、エアコンの電気代は高いため、できるだけ使用時間を抑えたいところです。
そこで疑問になるのがエアコンは「つけっぱなし」と「こまめに切る」場合、電気代に違いの差はあるのでしょうか?つけっぱなしの方が電気代は安くなると聞きますが本当なのでしょうか?
つけっぱなしのほうが電気代が安い理由
エアコンと電気代の関係を見ていきましょう。
こまめに消して運転時間を減らした方が節約になるのは、実は逆!
エアコンは運転をかけ始めた際に、実際のお部屋の温度と設定温度との温度差を早く無くすためにフル回転で稼働するため、結果的につけっぱなしの方が安くなります。
こまめに消したほうが電気代が安い理由
エアコンをつけて部屋が冷えたら止め、暑くなったらまたつけます。
この間はエアコンを停止しているため、電気代は待機電力の微々たるもの。
特に家にないときはエアコンを止めておくことで電気代の無駄を省け、安くなります。
エアコンの電気代を下げる最善策とは
「つけっぱなし」「こまめに切る」、どちらの言い分も納得してしまう理由です。
詳しく見ていきましょう。
実際のエアコン測定に伴う電気代
- エアコン開始後
…1時間「部屋が設定温度になるまで」
…40円/1h - エアコン開始後
…2~3時間「部屋の温度が安定するまで」
…15円/1h - エアコン開始後
…4時間以降「部屋の温度は一定」
…10円以下/1h
この調査では連続運転と30分おきに電源をON・OFFしました。その結果、40%も電力消費の差が出たのです。
部屋を設定温度に冷ますまでの最初の1時間が最も電気代を使っていることがわかります。その後、部屋の温度が安定したあとは、少ない電力で涼しさを保つことが出来ます。
つまり、1~2時間程度エアコンを消してその後またつけるのなら、そのままつけっぱなしにしていたほうが電気料金は安くなることになります。2時間ほど家を空けるときはエアコンを切ると節電することができます。
「つけっぱなし」と「こまめに切る」ことで電気代を減らせるのは、時間と相談しながらON/OFFのタイミングが重要です。
エアコンを節電する対策方法
ある意味、どっちの意見も正解という結果に。
では、さらに節電をする方法はないのでしょうか?節電する方法が次にあげられます。
風量設定を自動にする
節電のため「弱」や「微風」にしておく方が効果的だと思う人もいますが、弱い設定だと部屋を冷やすまでに時間がかかるため、かえって電力を消費します。
設定を「自動」にしておくことで部屋の温度が設定温度になるまで冷やすため、エアコンが最も最適で効率的な運転をすることが可能になります。
風向きを水平にする
冷たい空気は下に溜まる性質があるため、下に向けてしまうと足元だけが冷えてしまう結果になります。
エアコンの風を上に流すようにすることで、冷たい空気がうまく部屋全体に循環させることが可能です。
設定温度を28度にする
設定温度を1度下げると電気代は10%上がると言われています。夏の冷房で理想なのは、28度理想的と言われています。
フィルターのこまめな掃除
フィルターのホコリは二週間に一回、少なくても1か月に1回は掃除をするようにしましょう。ゴミが詰まると循環能力が落ちてしまい、余計に電気代がかかります。
扇風機を併用
扇風機の風を受けると体感温度が1~2度下がります。
扇風機の消費電力はエアコンに比べると微々たるもので、エアコンの設定温度を1度下げて扇風機を併用するほうが、電気代にも体感温度にも良いです。
扇風機を回すことで冷たい風を部屋全体に循環させることが可能です。
室外機を影にする
室外機が直射日光のあたる暑い場所に置いてあると、室外機の働きが悪くなるため余計に電力が必要になります。
すだれなどを用いて、室外機が影になるようにすると良いでしょう。注意として、室外機からは熱い空気が出るため、通気性は確保するように影を作ることが大切です。
まとめ
エアコンの節電は時間と相談。
つけっぱなしがよい場合は、ずっと家にいるとき。
そして、少しの時間だけ出かける場合。
ちょっと近所まで買い物に行く場合は、つけっぱなしの方が電気代を節約できることが多いです。
夏の部屋の温度はすぐに暑くなります。
エアコンを切って戻り、エアコンをつけると、またその高温の部屋を涼しくするのに大量の電気を使うことになってしまいます。
エアコンを切ったほうがよい場合は、長時間の外出や戻りが夜になる場合。夜に帰ってくるなら扇風機で間に合いそうです♪大きな電気代削減になります。
エアコンの電力は「設定温度と実際の温度の差」の大小によって変わります。「エアコンをつける=電力を消費する」ではなく、必ずしもつけっぱなしが良いというわけではありません。