ジャワ島のジャングルに眠っていた謎だらけの巨大ピラミッド型遺跡があります。
一体どのようなものなのでしょうか?
「ピラミッドは摩訶不思議なことが多い!」
ジャワ島のジャングルに眠る謎だらけの巨大ピラミッド型遺跡「ボロブドゥール遺跡」というものがあります。
なんと900年もの間、誰にも発見されずに埋まっていた、まったく解明されていない謎の遺跡になります。
ジャワ島 ボロブドゥール遺跡の謎
場所は、インドネシアのジャワ島中部のケドゥ盆地。大きな仏教遺跡は、ジャワ島の中央都市ジョクジャカルタから車で3時間行ったところにあります。
この遺跡はシャイレーンドラ朝の時代、大乗仏教を奉じていたシャイレーンドラ王家によって、ダルマトゥンガ王治下の780年頃から建造が開始され、792年頃に完成したとされています。
「遥か昔の神殿」
また、サマラトゥンガ王(位812年-832年)のときに増築したとも言われています。
大きさは、遺跡総面積はおよそ1.5万m2で、高さは42mもある超巨大遺跡です。
しかし、長い年月が経ち崩れてしまったため、現在は33.5mだそうです。
ボロブドゥール遺跡が見つからなかった理由
「なぜ900年もの間、誰にも見つからなかったのか?」
密林の中に埋もれていたボロブドゥール遺跡を発見したのは1814年。
イギリス人のトーマス・ラッフルズさんとオランダ人の技師コルネリウスさんにより発見されました。
「当時は土に埋もれていた!」
遺跡を意図的に隠していたのでしょうか?
イスラム教徒による破壊をおそれた信者が埋めたという説があります。
ものすごく時間をかけて建造した神聖な場所です。多民族からの破壊を恐れていても不思議ではありません。
ところがその一方で、自然災害による火山の降灰が原因で土の中に埋もれたという説もあります。
900年の間に噴火をし続けたジャワ島は莫大な火山灰を降らせたに違いありません。その火山灰の量で遺跡が隠れた可能性は十分高いです。
「後者の方が確率が高そう…」
結局、まだまだ真相が不明で謎だらけの遺跡がボロブドゥール遺跡。
1851年~1854年に行われた2次調査、1900年以降にはオランダ政府により大がかりな発掘調査を経て遺跡の姿が蘇りました。
ボロブドゥール遺跡 ピラミッド型の謎
この遺跡の最大の謎は、寺院なのにピラミッド構造をしている点。
仏教寺院でピラミッド構造をしているものは非常に珍しく、ピラミッドと同じ四角錐で高さ23cmに統一された200万個にも及ぶ安山岩のブロックを積み重ねています。
また、構造は全9層にまたがり、9層の内訳を見てみると、基壇1層、方形壇5層、円壇3層で造られています。
他にもストゥーパがあります。
ストゥーパというのは、釈迦の遺骨や遺物などを収めた建造物のことで、遺跡の上部にストゥーパと呼ばれる円錐形の塔が林立し、内部には仏像がまつられています。
ちなみに、ユネスコで1991年に世界遺産に登録されて、ボロブドゥール遺跡は世界三大仏教遺跡に指定されています。
(出典:livedoor.blogimg.jp)
世界三大仏教遺跡
- アンコールワット(カンボジア)
- パガン(ミャンマー)
- ボロブドゥール(インドネシア)
ボロブドゥール遺跡の行き方
ボロブドゥール寺院遺跡へは、ジョグジャカルタ市内からタクシーやバスで1時間半ほどで行けます。
近い場所にあります。
手頃な料金のタクシーで移動するとわかりやすいと思います。
バスで向かう場合には、ジョグジャカルタ市内の「ジョンボールバスターミナル」や「ギワンガンバスターミナル」からいけますが、ジョグジャカルタ空港からも直通バスが出ています。
まとめ
謎が多い遺跡の観光へ。
ガルーダ・インドネシア航空などが直行便を出していて、日本から6~9時間あれば到着できます。
一度は見てみたい謎の多い遺跡です。