「お彼岸は「春・秋」におこなう行事!」
お彼岸の時期になると昼と夜の長さが同じくらいになりますが、地球というものは不思議です。絶妙なバランスで周期を迎えています。
「昼と夜」
昼はこの世を指し、夜はあの世を指します。
つまり「彼岸」。
ようするにお彼岸の時期には昼と夜の時間が同じになるため、この世とあの世が通じやすいとされています。
あの世で暮らすご先祖様がこの世に戻ってくると伝えられているのです。
でも、よく考えると、幽霊がこの世に出没する…。
お彼岸はご先祖様を供養する期間とされているため、お墓参りや親戚のお宅に行かれることも多いと思います。
この時に「お供え」を持参したいものですが、いったいどのようなものを供えたら良いのでしょうか?
お彼岸のお供え おはぎ?ぼた餅?
天国で暮らすご先祖様が帰ってくる。この世の人は大忙しです。帰ってきたご先祖様に「お・も・て・な・し」をしなければいけません。
かといって、ご先祖様があの世のお土産を持ってきてくれるわけではないので、余計な期待はしないほうが良いです。
お彼岸はご先祖様を供養する期間。
ご先祖様が自宅に帰るとは限りません。納骨をしているお寺やお墓に行くかもしれません。お墓参りをすると良いでしょう。
「このときに用意するものが "お供え物 "」
もちろん自宅の神棚にお供え物をしても良いです。でも、そこで問題になるのが「なにをお供えしたらいいのだろう?」ということ。
ご先祖様が生前に好きなものをお供えすると良いのですが、それに加えて一般的に供えられているものがあります。
「ぼた餅とおはぎ」
ご先祖様もこれらの食べ物があると期待しているかもしれません。あの世から帰ってきたときにこれがないとショック!
周りのご先祖様は美味しく食べているのに自分だけは食べることができない…。
怨霊にならないためにも気持ちよくあの世に帰ってもらう必要があります。ぼた餅とおはぎはどちらを準備すると良いのでしょうか?
キーワードは「花」
「おはぎ」を漢字で書くと「お萩」になります。
秋のお彼岸である「萩の花」にちなんだ「お萩」(粒あん)をお供えします。
一方の「ぼた餅」を漢字で書くと「牡丹餅」。
春のお彼岸で「牡丹の花」にちなんだ「牡丹餅」(こしあん)を用意するといいでしょう。
春のぼた餅
- 漢字 → 牡丹餅
- 牡丹の花 → 牡丹餅(こしあん)
秋のおはぎ
- 漢字 → お萩
- 萩の花 → お萩(粒あん)
ぼた餅とおはぎのどちらにも小豆が入っています。実は小豆は昔から「邪気を払う効果がある」とされているのです。
悪いものを遠くへ追いやる、そんな効果を信じてご先祖様の供養に用いられています。ご先祖様だけ戻ってきてほしい。他の邪悪な幽霊は勘弁してちょんまげ、という感じです。
「小豆の収穫は秋」
皮までやわらかくなるため「粒あん」に向いています。
しかし収穫時期から時間が経った春には皮が固くなる。
そこで「こしあん」として食べると良いでしょう。
お彼岸のお供え物 お菓子(和菓子・お団子)
お彼岸には「おはぎ・ぼた餅」がメジャー的な存在です。でも、お墓参りにはお菓子が置いてあることもあります。
お彼岸にお菓子はいらないのでしょうか?
実はお彼岸だからといってわざわざ無理におはぎ・ぼた餅を用意する必要はありません。ひと昔前までは「おはぎ・ぼた餅」が一般的。ご先祖様も喜んでいたに違いありません。
でも、現在ではゆる~くなっています。
ぼた餅やおはぎの代わりに、家族や故人が好きだったお菓子やクッキーなどを用意する人も増えています。
ご先祖様が泣いているかもしれませんが我慢をしてもらいましょう。もちろんおはぎとぼた餅を用意できる人は進んでお供えをするべきです。
まとめ
おはぎ?ぼた餅?お菓子でもいい。
ちなみに果物は、お彼岸用の果物詰め合わせセットが販売されたりしています。
3千円前後のものが主流で、かごや箱でメロン・りんご・いよかんなどが入ります。