江戸時代から日本人に愛され続けている金魚は変温動物です。
水温が体温になります。
ファンやヒーターのない昔の時代でも、金魚は人の飼育下で生存を繰り返してきました。
金魚の冬越し飼育の屋外で10℃を下回るときの対処法
冬の間は家の中に金魚をいれておくと、氷が張るなどのリスクをさげることができます。
ただ、そのまま外で飼育することも可能です。ヒーターもなかったころは冷たい水で冬越しさせていました。冬の金魚の飼育はほとんどなにもしなくてよいです。
ほぼ放置状態でオッケー。
本格的な冬が近づくと水温が次第に下がっていきます。
10℃を下回る様になると金魚はエサを食べる量が減りますが、金魚には胃がありません。腸が消化をしていますが、水温が下がる事で腸の活動も低下します。
消化不良を起こしてしまうため、10℃を下回る場合はエサは控えめか与えない様にしましょう。金魚の食べ残し量を見ながら餌の量を減らします。
金魚飼育の屋外で5℃を下回るときの対処法
寒さが染み渡る時期、水温が5℃以下になると金魚は冬眠モードに入ります。
冬眠モードに入るとエサは食べません。
餌をあげても水質悪化を招くだけなので辞めましょう。
水換えは3分の1。
1ヶ月~2ヶ月に1回程度を行います。
水槽の掃除は暖かくなる4月~5月まで待ちます。
金魚飼育の屋外飼育で重要な水深
冬は寒いだけではありません。
水分がある場所には氷を張る場合があります。
屋外の場合は水槽に氷が張る事があるので、水深の深い水槽を用意しましょう。氷が張ることで水槽のフタになります。実は、金魚は氷のフタに守られているのです。
っというのも、水面が0℃の場合は氷の蓋ができて水底が4℃ある場合があるためです。水の比重は水温が4℃の時が一番大きい事が知られています。
重い水は下に沈む性質があるため、例えば氷がびっしりと張った池でも底は表面より暖かい状態となります。氷を割らないようにしましょう。
ただし、水深が浅い水槽を使うと金魚まで氷漬けになってしまう恐れがあります。水深の深い水槽を使う理由はここにあります。
真冬はエアレーション(ブクブク)を止める
酸素消費量の多い金魚のため、外でビオトープをしている場合はろ過やエアーレーションを使い、酸素を供給している人もいます。
しかし、水面と水低の温度差を考えた場合、水をかき混ぜてしまうため水槽全体が冷えてしまいます。
エアレーションをしていないと金魚が呼吸できないと心配になりますが、水は水温が低いほど酸素が良く溶け込む性質を持っています。
真夏は水温が高いため酸素の溶け込みが低くなるのでエアレーションなどが必要ですが、冬の水温は夏に比べて倍近くの酸素が溶け込みます。
また、金魚は冬眠中です。
冬眠はエネルギーを最小限にしながら僅かな呼吸だけで生き延びる手段。極端に水量がない場合を除き、酸欠になることはありません。
冬に人の身体は動きが鈍くなりますが、魚も同じです。魚は水温で体温が変動するため、人間の活動以上に動かなくなります。
真冬はほとんど仮死状態で冬眠になるため何もしなくて大丈夫ですが、心配なら冬の間は家の中で飼育をするのもひとつの手段になります。部屋の中だと安心は格段にできます。
まとめ
北海道や東北地方などは氷が厚く張ることがあるため、保温した方が安心かもしれません。
できない場合は、冬の間は発泡スチロールなどで水槽を囲み、ビニールシートなどで覆いをすると良いです。太陽光はしっかりとあたるようにしましょう。