アマゾンフロッグピットは、アクアリウムで人気のある水草です。
育てることはもちろん増やすことも安易に出来るため、アクアリウム初心者にもよく選ばれている浮き草になります。
アマゾンフロッグピットの育て方
メダカの飼育には、アマゾンフロッグピットがおすすめです。
アメリカ熱帯域などの広域にわたって分布する浮遊性の浮き草で、「アマゾンフロッグピット」や「アマゾンフロッグビット」とも呼ばれています。
アマゾンフロッグビットは、河川や池沼など流れのほとんどない場所に好んで生息している熱帯性の多年性浮草です。
丸型~楕円形で500円玉程度の大きさの葉を数枚つけます。
ホテイアオイなどと同じように、水面下にヒゲ状の根をたらしながら水中の養分を吸収して成長します。
アマゾンフロッグビットの生態
- 分類:浮遊植物
- 形態:横へランナーを伸ばし繁殖する
- 原産地:メキシコ、西インド諸島、パラグァイ、ブラジル
- 開花期:6月~7月
- 耐寒性:寒さに弱いため冬季は室内の明るい場所で管理
- 耐暑性:暑すぎると色褪せることがあるため、日陰に移動して様子を見る
アマゾンフロッグビットとドワーフフロッグビットの違い
「アマゾンフロッグビット」と「ドワーフフロッグビット」は、同じ熱帯性浮草で生息地も近いため育成環境にもほとんど違いはなく、アマゾンフロッグビットとドワーフフロッグビットは似ている植物です。
しかし、その違いはアマゾンフロッグビットの方が大きく、葉の厚みがあります。またアマゾンフロッグビットは葉が尖ってます。
ドワーフフロッグビットの方がやや小ぶりで、葉の大きさは直径1~2cm程度、アマゾンフロッグビットは2~5cmほど。
根の伸びは、アマゾンフロッグビットの方が長くなるため、水質安定にはその大きさもありアマゾンフロッグビットの方が優位だと想像が出来ます。
アマゾンフロッグピットの増やし方
アマゾンフロッグピットは、どのようにして増えていくのでしょうか?
実はアマゾンフロッグピットの育て方、増やし方はとっても簡単です。
- 水質は弱酸性~弱アルカリ性
- 水温は約20~28℃
- 光量は少なくても育つ
- LEDでもオッケー
上記の条件で放置をしていると、勝手に増えていきます。屋外の水槽に入れておいてもOKです。室内照明よりも太陽光は強い光なので、増殖速度が上がります。
冬にアマゾンフロッグピットを冬越しさせる方法
冬は越冬できるのでしょうか?
ホテイアオイは温暖地域でない限り、通常では枯れてしまいます。
アマゾンフロッグピットは屋外でも水が凍りつくような地域でなければ、かなりの長期間枯れずに生きていくことが可能です。
どうしても気になるなら、冬の間だけ室内の窓際においておけば冬越しも簡単にできます。
- 日当たり …良光の場所へ
- 土 …浮草のため土は必要なし
- 肥料 …与えなくても繁殖可能
- 小さな容器の場合は水温上昇に注意
- 株が量が多くなりすぎたら間引く
アマゾンフロッグピットはホテイアオイ同様に根から養分を吸収します。
水質の悪化や富栄養化などを抑制してくれる効果に期待ができるため、水槽の安定に繋がります。また、ヒゲ状に水中に伸びる根は天然のメダカの産卵床になり、メダカが卵を産み付けたらアマゾンフロッグピットごと隔離する使い方も可能です。
さらに、屋外飼育の場合は鳥などの天敵が多いですが、浮き草により姿を隠せ、夏の直射日光による水温の上昇を抑えることも可能です。
どんどん増える水草なので、よほどの悪い環境じゃなければほとんど全滅する心配はありません。
まとめ
アマゾンフロッグピットはホテイアオイよりも小型です。
室内水槽でも利用できるので導入してみてはいかがでしょうか?
尚、メダカなら大丈夫ですが、アマゾンフロッグピットを金魚の水槽に入れると食べてしまいます。そのため、増えすぎたアマゾンフロッグピットを食用として転用することもできます。「金魚の餌にする」、増えて捨てるよりは断然良い処理方法だと思います。