ネオンテトラは、綺麗で1匹数十円~と安価に購入が可能であり、体も丈夫なことから初心者向けにお勧めされている熱帯魚です。
熱帯魚の代名詞とも言われるネオンテトラですが、長生きさせるための飼育方法を見ていきましょう。
ネオンテトラの飼育方法
ネオンテトラは体色も鮮やかで、群泳する習性があります。水草水槽の見栄えを重要視する水槽で、ワンアクセントにすることができます。
ネオンテトラの習性
熱帯魚の代表種と言われるネオンテトラは、「上半分は青・下半分は赤」という鮮やかな体色をもっています。
ネオンテトラは群れで生活をする熱帯魚になりますが、1匹飼いではなく10匹単位で入れるようにするとネオンテトラは安心します。
また、水流を好むため、流されない程度の軽い水流を発生させておくと喜びます。しかし、水流が苦手な水生生物と混泳をさせる場合には注意が必要です。
飼育は非常に容易で、比較的水質の悪化にも強い性質を持ちます。
鮮やかな体色と群れて群泳する習性から、水槽内ではとても綺麗に見えます。ネオンテトラの性格は非常に温和で、体調が同じくらいのメダカや他魚との争いを起こさずに混泳させやすい魚になります。
- 寿命:約2年〜
- 最大体長:約4cm
- 遊泳層:中層・上層
- 適性水温:約25℃~28℃
- 適性ph:弱酸性〜中性
ネオンテトラの育て方
ネオンテトラは中層〜上層を泳ぐ熱帯魚です。
水面付近を泳ぐことも多いため、水槽からの飛び出しに注意が必要です。また、ネオンテトラが快適に過ごせるためには、水槽用のヒーターと冷却ファン・クーラーが必要になります。
ヒーターは必須です。
匹数は、1Lにつき1匹程度の飼育であれば快適に過ごせるでしょう。
水槽の大きさ
ネオンテトラの水槽には、ガラス水槽が適しています。
ガラス水槽は横からも見ることができる水槽になり、キラキラと光るネオンテトラの飼育には最適です。
水槽は大きければ大きいほど水質・水温の変化が安定しやすくなります。初心者の場合は、コスト面でも安く手間も比較的かからない60cm水槽がお勧めです。水量も60Lと比較的多く、水質の悪化スピードが遅いため水質の維持が行い易いメリットがあります。
水槽台
水を含んだ水槽は想像をしている以上に重さがあります。
家具やメタルラックなどに設置すると家具が重みに耐え切れず、家具もろとも倒壊して水槽が割れる恐れがあります。
水槽専用の台を用意すると安心です。
水槽台以外に設置する場合、必ず家具やメタルラック等の耐荷重と、水槽にいれる全重量を確認して下さい。
また、現在では縁なし水槽が人気あります。
しかし、縁なし水槽を直接硬い板の上に設置すると割れる恐れがあるため、水槽の下には必ず専用のマットを敷きましょう。
縁あり水槽の場合は枠があるため強度が保たれます。心配がある場合には同様にマットを敷きましょう。
水槽照明
照明を設置することでネオンテトラの体内時計を整えることができます。
明るい時間と暗い時間を分けることは、ネオンテトラの健康にも影響を与えます。可能な限り自然環境に近づけてあげるのもアクアリウムの楽しみです。
水草を育成しないネオンテトラ水槽の場合には、安価なLEDや蛍光灯で問題ありません。水草を入れる場合には、水草対応のLEDを選ぶと良いでしょう。
ランニングコストを抑えることができます。最近のLEDは水草育成の実績も豊富にあります。
電源タイマー
毎日の水槽管理において、照明のON・OFFを切り替えることは大変です。
癒しを求めるアクアリウムがいつの日か苦痛に変わるかもしれません。
そのリスクを少しでも回避するために、電源タイマーを用意しましょう。電源タイマーは指定した時間に照明のON/OFFを行う優れものです。安いものでは1000円程度から購入が可能です。
ろ過装置・フィルター
ろ過装置は、「外部式フィルター・底面式フィルター・上部式フィルター・投げ込み式フィルター・外付け式フィルター」などがあります。
様々な種類がありますが、重要なことは「水槽のサイズにろ過システムが適応できるか」です。
適したろ過装置を置きましょう。
ワンランク上のろ過フィルターの場合は安心ですが、ろ過能力が水槽のサイズよりも低い場合は、水質の悪化が早まります。
CO2強制添加器
CO2添加は水草の光合成を活性化し、水草を綺麗に育てるために必要な装置です。水中にCO2を添加します。
しかし、アナカリスやウィローモスのようにCO2がなくても育つ水草はあります。また、水草を育成しない場合は不要です。
水草を育てる場合でも、CO2添加がなくても育つ種類もあるため必須というわけではありません。
中にはCO2がなければ育たない難易度の高い水草も存在しますが、装置は高額になります。
クーラー(冷却ファン)
ネオンテトラの適正水温は25℃前後です。
日本は四季があるため、夏場は水温が30℃を超え、冬には10度以下になります。
沖縄県の場合は夏の水温に注意が必要です。日本で熱帯魚を飼うには水温を維持する装置が必要になります。
クーラーは高額なため、冷却ファンで様子を見ている人も多いです。水槽の水位をテトラが脱走できないほどに下げて、ガラス蓋を外します。
または、水位をそのままにして水槽の上部にネットを張っておきます。100円ショップの園芸用鉢底網が、穴が小さくて便利です。
ヒーター
ネオンテトラの適正水温は25℃前後。
冬には10度以下になるため熱帯魚が死んでしまいます。
水温を維持する装置が必要です。ヒーターは必ず用意しましょう。冷却装置以上に必要なものです。
底床
水草を育てないネオンテトラ飼育の水槽では、「砂・砂利・溶岩石・セラミック」などで問題ありません。水草を一緒に飼育する場合には、「栄養系ソイル・吸着系ソイル」を使用すると良いでしょう。
低床が黒色になるため、ネオンテトラの体色が引き出されます。
しかし、ソイルは栄養を豊富に含むため苔が発生しやすいので気を付けておきましょう。
日本の水道水は中性〜弱アルカリ性です。
飼育していくと排泄物などにより弱酸性に傾きますが、水草水槽の場合はCO2の添加やソイルの使用により弱酸性に傾きます。
また、底床を何も入れない水槽であるベアタンクでも問題はありません。
ただ、底床にバクテリアが繁殖しないため、ろ過能力が落ちて水質の悪化が早まります。
水温計
メダカや金魚は水温計がなくても大丈夫です。
しかし、水温計があると10度以下になったことが確認できるため、餌の量を減らすなどの対策が取りやすくなります。
一方の熱帯魚の場合は保温が重要です。
水槽内の水温は常に図れるようにしてください。日本は四季があるため水温が大きく変化します。
水温計をこまめにチェックして、ネオンテトラの適正温度内かを確認しましょう。水温計はヒーターが壊れていた場合の非常事態判断材料にもなります。
ネオンテトラの餌
小型熱帯魚用のエサが市販されています。
ネオンテトラは、中層から上層にいるため水面に浮くタイプのエサが好ましいです。
メダカの餌を与えてもネオンテトラは問題なく食べてくれます。活き餌の場合は「アカムシ」や「ミジンコ」など口に入るサイズなら食べます。
金魚の餌は大き過ぎて食べることが出来ずに餓死をしてしまう恐れがあるため、ネオンテトラの口に入るサイズを選びます。
まとめ
ネオンテトラは多頭飼いをするべき群れで生きる魚になります。
最低10匹は欲しいところ。
ネオンテトラは人に慣れやすい性格をしているので、水槽の前にいくと餌をもらえると思い近づいてきます。また、青と赤の発色から照明を当てると非常に綺麗に見えるため、部屋のインテリアを引き立ててくれます。