ウィローモスはそこまで育成が難しくはないため、初心者からベテランまで幅広く愛用されています。水草水槽でコケを演出するには欠かせない存在です。
流木や石に活着させておけば勝手に増えていきます。
浮かべて置くだけでも増えます。
蛍光灯とLEDと屋外の太陽光では、どれが成長しやすのでしょうか?
ウィローモスの育成実験 早く増えるのはどれ?
ウィローモスの増やし方には複数種類のやり方がありますが、今回の実験では「屋外(太陽光)・LED・蛍光灯」の下で成長がどのくらい違うのかを検証したいと思います。
ウィローモスの実験です。
ウィローモスには複数種類がありますが、使用するのは「南米ウィローモス」です。
通常の無造作に伸びるウィローモスは活着性に優れ、細い枝に活着させることで木の葉を再現できます。南米ウィローモスは活着性が弱く三角形の葉が大きくなるため、太さのある流木などに向きます。
今回の実験では「太陽光・LED・蛍光灯」の光をそれぞれの南米ウィローモスに当てて成長を観察します。
期間は2ヶ月程度を予定。
太陽光
60cm水槽の中に南米ウィローモスをいれています。
水温が熱くなる季節のため、水量を増やして対処しています。また、ウィローモスは苔の仲間なので基本的に直射日光は苦手と言われています。
ただ、直射日光が当たると気泡をたくさんつけて光合成を活発に行うことも確認しています。
3時間から4時間程度の直射日光が当たる場所に設置。他の時間帯は影になるようにセットしました。ただし、雨の日、曇りの日などがあるため常に強光があるとは限りません。
屋外のため水槽に苔という苔が大集合する可能性があります。
「屋外+直射日光+水槽」…。
グリーンウォーターも考えられます。
南米ウィローモスに苔が付着をするとドロドロになりそうな気もします。
ガラス面のコケ取りに石巻貝と南米ウィローモスのコケ取りにミナミヌマエビを入れて、とりあえずは様子見です。
尚、発酵式CO2を添加します。
蛍光灯
水草を育成するには安心感のある蛍光灯です。
LEDが登場するまでは、何十年とその地位を確立していました。蛍光灯18Wを2灯使用し、時間は9時間にセット。この水槽には魚とミナミヌマエビ+ヤマトヌマエビがいます。
そして南米ウィローモスが少し揺れるくらいの水流もあります。
CO2なし。
LED
LEDの進化から、水草でも育成が可能な赤色・青色を搭載したLEDが増えています。
自然な明かりではなく、人工的な明かりという感じですが非常に水槽内が綺麗に見えます。
使用するLEDは「GEX クリアLEDパワー3 600」で時間は9時間にセット。
発酵式CO2を添加します。
魚・ミナミヌマエビがいます。
実験結果
実験期間は2か月を予定しましたが、2週間でほぼ結果が出ました。
そのため、今回の更新が結果になります。
蛍光灯の結果
成長はしました。
しかし、成長速度は遅く、葉それぞれが細い見た目です。画像は健康に見えますが、裸眼で見た場合は弱弱しく見えます。
「葉が伸びた」感じです。
思っていたよりもあまり良い結果にはなりませんでした。
LEDの結果
少し見づらい画像ですが、「GEX クリアLEDパワー3 600」のLED育成ではふっくらするように綺麗に成長をしました。
見た目も健康そのもので発色も良いです。
「葉が広がった」感じです。
成長速度も速い方だと思います。
太陽光の結果
予想を超える結果になりました。
太陽光は偉大です。
モヒカンように元気に成長をしています。
曇りの日が多いわりに気泡もたくさん付けており、光合成を活発にしているようでした。
「葉が左右上下に大きく伸びる」感じです。
まとめ
今回の実験では「太陽光」が圧勝でした。
圧倒的なスピードで大きく成長をしました。
しかし、水槽が一週間程してグリーンウォーターっぽくなり、ガラス面にもうっすらと藻が繁殖していました。プラ船に赤玉土を入れて育成をすると良いかも知れません。
蛍光灯でもLEDでも太陽光でも育つ万能水草ウィローモス。しかし、太陽光ではモス自体に藻が付きやすいため、ミナミヌマエビを入れてウィローモスの掃除をさせながら育成すると良いかもしれません。
藻が繁殖してウィローモスのコケを覆い、光が届かなくなったらウィローモスは枯れます。やはり太陽はすごいですね。ただし、成長が早いとトリミングが大変です。成長がゆっくりなLEDや蛍光灯でも良いかもしれませんね。