夏になると海水浴を楽しむ人達で海は賑やかになります。
しかしこの時期になると海の中は危険がいっぱい!
そう「クラゲ」です。
クラゲは毒を持っているため、時には人の命も奪ってしまうことがあります。
しかし、一方で水族館にいるクラゲたちを見ていると誰もが癒されるのではないでしょうか?
アクアリウムとしてクラゲを飼育することはできるのでしょうか?
クラゲの飼育は難しい
水族館のクラゲはライトアップされて幻想的な世界を広げます。
脳がないのに動いてる不思議な生き物です。
クラゲは家で飼うことができますが、簡単そうに見えるクラゲの飼育は実は難易度が高いです。難易度の高いクラゲ飼育ですが、飼育キットの販売もあり、最近人気が出ています。
クラゲの飼育方法
クラゲを極めて一時的な観賞用として飼育するのは簡単です。
しかし、長期的に飼育する場合は格段に難しくなります。
水流
クラゲは水質や水温の変化にとても弱く、水流の流れを間違えるとポンプに吸い込まれたりすぐに死んでしまいます。
さらに気泡がクラゲの傘に入り込むことで死んでしまうこともあります。これはクラゲの遊泳能力がとても低く、身体も弱いため傷つきやすいからです。
グルグルと弱い水流が流れる円形の水槽が理想とされています。
混泳と水温
熱帯魚などと一緒飼育することが出来ません。
クラゲ専用の水槽として飼育することになります。
水温は23度ぐらいが適温とされています。25度以下に保ちましょう。
レイアウト
クラゲは単純生物なので海水の流れに沿って浮遊しています。このため障害物になるようなレイアウトはしません。
お部屋のインテリアに合わせたクラゲが窮屈にならない程度の大きさの水槽を用意し、基本的に水槽の中にクラゲを入れてそのまま楽しみます。
海水
クラゲは海にいるので人工海水を作ることになります。
人工的に海水を作るため、水質に非常に敏感なクラゲに対して慎重に配合していく必要があります。分量を間違えた場合はクラゲの寿命を大きく左右させてしまう結果になることを覚えておきましょう。
エサ
クラゲは動物性プランクトンなどをエサにしています。
アクア店などで販売されていますが、粉末状のものを針が付いていない注射器で与えます。
ブラインシュリンなどを孵化させてエサにしても良いです。クラゲは口腕(こうわん)でエサを捕まえ、中央にある口に運びますが、食べ残しがあるとクラゲの粘膜と一緒に排出されるためエサの分量には注意が必要です。
光
光が不足すると死んでしまうクラゲもいます。
できれば太陽光に誓いメタルハライドランプがあると良いでしょう。
寿命
クラゲは毎年夏になると耳にしますが、ペットで飼われているクラゲの場合は半年から1年程度で寿命を迎えます。
自然界には死ぬことがない永遠に生きるクラゲも存在します。一般にクラゲの仲間は、成熟して子孫を残した後に徐々に衰弱していき、海中に溶けて消滅します。
しかし、「ベニクラゲ」という生き物は衰弱した後、クラゲの成長段階であるポリプと呼ばれる状態に若返りするのです。
老化が進むと衰退するのではなく、若くなるという驚きの性質を持っています。
「ポリプ」から再びベニクラゲが生まれてくることから、ベニクラゲは「不老不死のクラゲ」と呼ばれています。
クラゲをペットで飼う場合は自然環境と大きく異る環境になるため、永久飼育は難しいようです。
淡水で飼えるマミズクラゲの衝撃
クラゲは淡水でも飼うことができます。
通常のクラゲは無理ですが、「マミズクラゲ」という種類なら淡水飼育が可能になります。
マミズクラゲは淡水で育てることが出来る貴重な種類のクラゲです。もちろん他の淡水生物同様にカルキ抜きをしなければいけません。
触手には何百もの刺胞を持ち、大きさは2cm~3cm程度と小さいですが、その小ささが「かわいい」と評価されています。
大手アクア企業の「charm」では複数種類のクラゲを取り扱っており、ミズクラゲなどメジャーなものは在庫がありますが、マミズクラゲは運が良ければ入荷してるかも知れません。水道水で水を管理できるため、クラゲ飼育の難易度は低くなります。
まとめ
見ているだけで癒されるクラゲ。クラゲは未だにその生態が詳しくわかっていない生き物です。
不思議だけど神秘的な生物のクラゲですが、一般的なアクアリウム飼育に比べると、飼育難易度は高めです。毒を持っている種類も多いため、勉強をしてから飼い始めることが重要です。