「なぜ?」
タンザニアにある湖が話題になっています。
場所はタンザニア北部「ナトロン湖」。
それは触るものをすべて石に変えてしまうという驚きと恐怖のまるでホラー映画のような世界が広がっているからです。
「うわぁああ!!」
水に触れるとすべてを石に変えてしまう恐怖の湖。
本当にそんなことが起きるのでしょうか?
ディズニー映画の魔法のような世界が現実で起きている?
すべてを石に変える恐怖の湖「ナトロン湖」とは
化石化した動物の写真を撮り歩いて写真集「 Across the Ravaged Land」を出版したNick Brandtさんは語ります。
「タンザニア北部ナトロン湖のほとりで、鳥、こうもりなどあらゆる種類の動物が打ち上げられている意外な光景を目にした。どう死んだのか、確かなところを知る人は誰もいない。だが、湖面は鏡のようなので、水面に映る風景を本物と勘違いしたのだろう。ガラス窓にぶつかる鳥のように」
と推測し、
「ここの水はソーダと塩分を大量に含んでいて、コダックフィルムの箱を漬けると、ものの数秒でインクが剥げるほど濃い。このソーダと塩が生き物の硬化(石灰化)を招き、乾くと原型のまま保存されるのだ」
(出典:livedoor.blogimg.jp)
(出典:media.mnn.com)
(出典:livedoor.blogimg.jp)
怖くも美しい石化した動物たちがそこには息絶えています。
フラミンゴや人間も石化する恐ろしい湖ですが、なぜこのようになるのかというと、この湖の水は「水素イオン指数pH 9~10.5」で、極めて強い塩基性(アルカリ性)だからです。
この性質が理由で、このように元の形のまま保存されてしまいます。そこには美しさと恐怖の入り乱れる不思議な世界が広がります。
ナトロン湖に魚が住んでいる奇跡
触れるものすべてを石に変えてしまう恐ろし湖ですが、この過酷な環境の湖を住処にしている奇跡的な魚がいます。
「なぜ石にならないの?謎…謎魚?」
湖の中に住んでいる魚は一種類。
「オレオクロミス・アルカリクス」という魚です。
(出典:comiya.net)
なぜ、この魚は石化することがないのでしょうか?
実はこの魚は、「ナトロン湖」の中でも水温が高い場所にいます。36度から40度の通常の魚では生きていくのが難しい熱水泉流入口の限られた場所に棲息しているのです。
塩分濃度に対応でき、高水温でも大丈夫。
雨が降るとこれらの水質が大きく変化しますが、急激な水質の変化にも耐えることができます。
「極めて限定的な場所を住処に生き延びているすごい魚!」
フラミンゴの繁殖地でもあるナトロン湖
ナトロン湖は絶滅危惧種のフラミンゴが繁殖を行う湖としても有名です。
なんと、約250万羽ものフラミンゴが繁殖して子育てをおこなっています。
生き物には生存本能があるので、危険な場所からは逃げるという防衛本能が備わっています。なぜ、フラミンゴは危険なこの湖を繁殖地にしているのでしょうか?
危険な場所で子育てをするフラミンゴの意図とは?
フラミンゴがこの過酷な湖の環境を生殖地として選んだ理由は、天敵が侵入してこないためです。フラミンゴにとってこの場所は要塞であり、安全に巣作りや子育てができる環境にあります。
でも、油断をすると…
(出典:livedoor.blogimg.jp)
「いやぁあああ!!」
まとめ ナトロン湖に近づくと人間も危険
生きたままのポーズで死を迎える、まるでCGのような姿を写真に収めています。
人間も動かずにずっと同じポーズをしていると同様の姿になるでしょう。
恐怖…
この湖に行く時には注意が必要です。
石になります。