道路に出ると至る所にマンホールがあります。
その形を見ると、どれも何故か丸い形。
不思議ですよね?
なぜ丸い形しかないのでしょうか?
四角や三角の形を採用したほうが、図形がいっぱいになり道路が楽しくなるのに、なぜ丸型しかないのでしょうか?
マンホールが丸い理由とは
道路の下には下水道が流れています。この下水道を管理するために出入りする場所がマンホールです。
マンホールは数千年前から作られていたようで、イタリアの古代ローマ時代の遺跡で大理石の蓋が発見されています。世界を見ても三角や四角のマンホールはあまり見かけません。
「丸形が主流!」
その一番の理由は、どんな向きでも落ちない形が「〇」だから。
マンホールの蓋は鉄でできているため、とんでもなく重いです。落ちると下で作業をしている人が危ないですし、落とした蓋を地上に上げるのも一苦労。
「そこで落ちないように考えた形が”丸”だった!」
正方形でマンホールを作った場合、その対角線は辺よりも1.4倍程度長くなってしまいます。穴の対角線上に蓋の辺があると、穴にすっぽりと落ちてしまうのです。正三角形も高さが辺の長さより短くなるので穴に落ちます。
瓶のふたは思い浮かべてみましょう。
丸いですがどうやっても瓶の中に蓋をいれることはできません。この理屈と同じです。
マンホールの蓋は50kg以上の重量があり、近くを通る車両が蓋の上を通過しても、ずれないようにしなければいけません。
例えば、洪水などでマンホールが持ち上がり、マンホールが外れたら…。
水が溢れてマンホールが外れることはあっても、マンホールは下に落ちません。
「ここ重要!しかし人間は蓋のない穴に落ちる」
丸型にした理由は、どんな向きにしてもマンホールが穴の中に落ちていかないようにしているのです。
マンホールが丸い形の理由「メリット」
この他にも諸説があります。
- マンホールを囲む地面の圧力に対して効率よく分散される形状だから
- 円筒状の穴は掘るのが容易だから
- 円筒で掘ると加工しなくてよいため低コストで済むから
- うまくはまるように回転させる必要が丸形だと無いから
- 移動の時に丸いマンホールの蓋の方が転がして運べるから
- 四角や三角だと蓋が外れた場合に鋭い角の部分が自動車に当たると危険だから
など
まとめ
丸い形はなにかと便利でメリットがある。
丸形はいろんなメリットがあります。
マンホールが丸いのは合理的な理由からだったのです。
そしてマンホールには大切な役割があることがわかります。