思い出のマーニーの正体はいったいなにか?と話題になっています。
「幽霊それとも幻想?」
杏奈は幼い頃に両親を亡くし、養母の頼子に育てられた12歳の少女。他者に心を開くのが苦手でいつも一人ぼっちの杏奈は、学校で喘息の発作を起こし、夏休みの間、療養のために北海道の海辺の町にある親戚夫婦の家で暮らすことになる。
近くの入江には“湿っ地屋敷”と呼ばれる古い屋敷。杏奈はそこで不思議な金髪の少女・マーニーと出会うのだが…。
スタジオジブリの作品で「思い出のマーニー」とは、両親と血の繋がりが無い事に悩んでいた杏奈、そんな杏奈が療養地で出会ったマーニーという少女とのストーリーです。
マーニーとは杏奈が想像した架空の人物なのか、それとも実際に存在するのか?謎が深まる不思議なお話。
マーニーの正体は何者?
ネタバレ注意!
思い出のマーニーは、「昔のジブリのような作品」として位置づけられています。中学1年生の杏奈は、血が繋がっていない両親と 上手く接することができないまま暮らしていました。
杏奈は喘息の持病があるので療養のために田舎に住んでいる親戚の夫婦の家で過ごすことになります。
親戚夫婦の家の近くには湿っ地屋敷と呼ばれている古い屋敷がありました。そこには誰もいません。しかし誰もいないはずの湿っ地屋敷で杏奈はマーニーという少女に出会います。
杏奈とマーニーは段々と 心が通じあって仲良くなっていきました。 しかし、時々お互いの姿が見えなくなってしまうことがあったのです。
人がいない場所にいたマーニーに対して、杏奈は妄想の世界なんだと考えるようになりました。
一方、湿っ地屋敷に東京から家族が引っ越してくることになり、東京から来た家族の子供である彩香が部屋でマーニーの日記を見つけ、彩香は杏奈をマーニーだと思い話しかけました。
そう、気づきました。妄想ではなかったのです。杏奈はマーニーが 実在の人物だということを知ることになります。
杏奈とマーニーは出会いながらお互いの悩みを話し合い、どんどん2人の距離は近くなっていきます。
そしてある日、杏奈はマーニーと「サイロ」という怖い場所に行くことになりますが、マーニーに置き去りにされてしまいました。
サイロで杏奈は高熱を出してしまい、杏奈は夢の中で湿っ地屋敷に行きマーニーに会いに行きますが、そこにはマーニーがいて、突然別れを告げられました。
同様するも杏奈は自分を置き去りにしたマーニーを許し、一生あなたのことは忘れないと言い、その後、マーニーの友人の久子から杏奈は衝撃の事実を知ることになります。
マーニーは幼なじみと結婚して女の子の絵美里を産みましたが、数年後に夫が病気で亡くなっていました。
マーニーはショックで身体を壊して療養所に入ることになっていたのです。絵美里は小学校に上がる時に全寮制の学校へ預けられたこともあり、絵美里とマーニーの仲は悪くなってしまい絵美里は家を出て行きました。
絵美里は結婚して女の子を産みましたが、夫と共に事故で亡くなっていたのです。
絵美里の子供はマーニーが引き取とりますが、1年後、マーニーは病気で亡くなってしまいました。
「この時の女の子が杏奈、絵美里の子供」
マーニーとの出会いで悩みを解決した杏奈は育ての母親と打ち解けることができたのです。
つまり、マーニーは杏奈の祖母「おばあちゃん」。杏奈で出会ったマーニーは50年前の祖母の姿。
なぜ亡くなっているのに杏奈の前に姿を現したのかというと、幽霊説やタイムスリップ説などがありますが、杏奈が体験していたのは祖母のマーニーが語った思い出だったことから…。
「幻想説が有力」
杏奈の前からマーニーが突然姿を消してしまうのは「それ以降の話を聞いていないから」。心を閉ざし気味だった杏奈は無意識化でマーニーを作り、自ら成長することができたのです。
ただ、幽霊説も根強く残ります。ハッキリした答えを出さず、見る者に対してその先の答えを考えさせることがジブリらしいです。
マーニーが金髪の理由
マーニーは「金髪で青い目」をした外国人の姿をしています。
夫は幼なじみの「和彦」で、マーニーの娘である絵美里も日本人と結婚したと考えれば、杏奈は「クォーター」。
ただ、クォーターよりも、もう少し薄い感じですね。
まとめ
ジブリは奥が深い。
映画内でも杏奈は信子に「目が少し青い」と指摘されているので、マーニーの血縁のヒントになっています。
見入ってしまう不思議なジブリの世界。「表」がありそれ以上の「裏」があって、最後まで分からない、ストーリーが終わっても分からない、世界中の人を振り向かせる魅力が作品の中にたくさん詰まっています。