お正月になると「お餅」を食べる機会が増えます。
モチモチとした食感がたまらなく美味しいですよね。
ついつい食べ過ぎてしまい、気がつくとお腹にお餅が出現していることも。
お餅のようにモチモチしている食べ物に「団子」があります。団子も美味しい!みたらし団子は甘くて口の中へ入っていきます。
お餅と団子、どちらも日本人には馴染みの深い食べ物ですが、よくよく考えたらこの二つの食べ物は似ています。
なぜ読み方が違うのでしょうか?
お餅と団子の違いはなに?
お餅はお正月以外にも食べることがあります。お月見のときにも食べますね。月の中にいるうさぎを眺めながら食べるお餅は風流を感じることができます。
このお月様を見ながら食べるお餅のことを何と呼んでいますか?「月見団子」ではないでしょうか?お餅なのに団子?わけわかめ状態!なぜ、読み方が変わるのでしょうか?
「ひょっとしたら、形や原料で読み方が変わる?」
お団子には「丸くするもの」として定義されています。その反面、お餅には特定の形にする決まりはありません。そうなると、お餅を丸くしても「団子」ではなく「お餅」として名乗ることができます。
どうやら形は関係なさそうです。
っとなると原料?餅も団子も基本的にはお米を主原料にして作られています。もち米を使うこともあれば、うるち米を使うこともあります。つまり、どちらも同じ原料を使っているので、原料で名前が変わるということはなさそうです。
作り方に明確な違いがある「団子」と「お餅」
実は、お団子とお餅の違い、その境界線の差は作り方にあります。
お餅の作り方
- もち米を洗う
- 蒸し器に入れて蒸す
- 米粒のまま杵などでつく
お団子の作り方
- うるち米をミキサーにかける
- うるち米を細かく粉砕して粉状にする
- ぬるま湯・水などを入れてこねる
- 生地を丸める
- 蒸す・茹でる
要するに、餅は原料のお米を「粒」として加工します。その一方でお団子の方は、原料の米を「粉」として加工しています。
団子は粉をまとめた物になるので昔は「団粉」でしたが、現在では「団子」に変化しました。
- もち米+粒=餅
- うるち米+粉=団子
上記のようにしていましたが、時代が進むにつれて、もち米+粉、うるち米+粒のように使われだしたので、現在では米の原料に違いがなくなっています。
まとめ
お餅は粒、団子は粉から作っている。
ちなみに、縄文時代の後期にお餅は誕生しました。
意外と昔からある食べ物がお餅なのです。
その後、平安時代になると団子が誕生します。平安時代になる頃には「粉」にする技術が生まれたということですね。