世界でも非常に希少な幻の白いキリンが実在します。
「しかもアルビノ種ではない!」
アルビノは、色素をまったく持たない生き物の白色になります。アルビノの特徴は目を見ると分かりやすいです。目が赤色をしています。
しかし、体色は白なのに目が黒色をした生き物がいます。
幻の白キリン「オモ」の発見
(natgeo.nikkeibp.co.jp)
キリン「オモ」は、世界中で話題になりました。
白いキリンは非常に希少で、地球上にたった一匹だけ存在するキリンかもしれないと言われています。
「レアキリン!」
この白いキリンはアルビノではなく「リューシスティック」になります。白変種はその外見から有名なアルビノと混同されますが、遺伝学的・生理学的にも全くの別物種類です。
白いキリンは白変個体で色素が少ない上に、体毛・羽毛・皮膚などの色が白化している特徴があり、アルビノではないので目が黒い。
メラニン色素が欠損しているアルビノとは違うため、全体的に色が薄いものの身体の部分によっては色が出ています。
リューシスティックの個体は、細胞の一部が色素を作らないため、完全な真っ白というわけではありません。
「生き物の不思議ぃ~」
(出典:pds.exblog.jp)
ホワイトタイガーは白と黒の模様があります。
リューシスティックです。
身近にもいたリューシスティック!
狙われる白いキリン「オモ」
オモがいるのは弱肉強食の世界。
食うか食われるかの中で生きる動物にとって、身体の色は関係ありませんが重要な要素にはなります。
夜は暗闇、昼は緑が生い茂る場所で白色は目立ってしまいます。護色にならない身体は多くの肉食獣に狙われて命を落とす危険性が高まります。
「自然の中で生き抜く動物は必死!」
オモが最初に見つかったのは2015年ですが、オモの名前は現地のガイドが有名なタンザニアの洗剤にちなんで名付たそうです。
「日本なら” アタック ”…」
生後1年は、ライオンやヒョウ、ハイエナといった天敵に狙われやすい最も危険な期間ですが、オモは奇跡的に生き延びることができました。
しかし、敵は野生動物だけではありません。
大人のキリンも食用として密猟されることがあります。オモは白い色により希少価値があがり、悪い人間の標的になりやすいとされています。
「密猟ダメ!絶対!」
公園はすでに、高度な密猟対策プログラムを導入しています。公園内の野生動物保護のために無人ドローンから追跡犬まであらゆる手段を使い監視しています。
ちなみに白キリンのオモは、2020年8月で5歳8ヶ月くらい。
オモの生息域
タンザニア「タランギレ国立公園」
バオバブの木と、象の群れで有名な公園です。タンザニアまで日本から20時間ほどかかります。空港から公園までは半日ほどかかります。
まとめ
白いキリンは神々しい。
アフリカで白色は目立ちますね。
その目立つ色故に危険がいっぱいです。長生きしてほしいものです。
アフリカの生の野生動物たちを一度は見てみたい。