幼い頃から使っている鉛筆。
授業や宿題、大人になっても提出物など多くの機会に活用するアイテムです。
ただ単に鉛筆があっても意味がありません。
鉛筆とセットになっているもの、それが「紙」です。
鉛筆を使い紙に字を書いていきますが、なぜ紙に字が書けるのでしょうか?
鉛筆で字が紙に書ける理由とは
鉛筆を持ち紙に書いていきますが、字が書けますよね。では、ガラスなどのすべすべしたところに書いてみるとどうでしょう?字を書くことができません。
鉛筆がつるつると表面を滑るようになり、ガラスの表面に文字を書くことができません。いったいなぜ、紙には鉛筆で文字を書くことができるのでしょうか?
そもそも鉛筆の素材は、「黒鉛+粘土」を絡ませたもの。黒鉛は黒色の元になる材料で、粘土はその黒鉛をまとめる接着剤の役割をしています。
鉛筆には様々な硬さや濃ゆさがありますが、黒鉛と粘土の比率を変えることでいろいろな鉛筆の基準を生み出すことができます。
- HB鉛筆
・黒鉛70%
・粘土30% - 6B鉛筆
・黒鉛80%
・粘土20% - 6H鉛筆
・黒鉛40%
・粘土60%
など。
その鉛筆の材料である黒鉛は層状の構造になっており、層の間の結合が弱く剥がれやすい性質を持ちます。この性質を利用します。一方の紙側には、目に見えないほどの細かい凹凸を作ります。
つまり、紙の表面にある小さな凹凸に黒鉛の層が引っ掛かり、シート状に剥がれていくことで色がつくのです。そのため、凹凸のないつるつるとした表面の素材では黒鉛が引っ掛かる場所がないため字を書くことができません。
消しゴムで鉛筆の字が消える理由
消しゴムで文字が消える理由も簡単です。
紙には黒鉛が張り付いている状態なので、吸着性のあるゴムを使い、紙の上でこすることで黒鉛が剥がれる。結果的に字が消える仕組みです。
鉛筆1本で書ける長さの距離はどのくらい?
芯がなくなりかけると鉛筆削り器にかけますが、気が付くと、どんどん小さくなっています。鉛筆1本でどのくらいの文字を書くことができるのでしょうか?
HBの鉛筆だと、1本で約50km、文字にすると約70000文字程度を書くことができると言われています。
まとめ
パソコンやスマホなどの普及で、鉛筆を使う機会が少なくなった人も多いのではないでしょうか?たまにはシャープペンシルではなく、幼い頃に慣れ親しんだ鉛筆を使ってみるのもいいかもしれませんね。