長年にわたり愛用していたタブレットがついにあの世へ旅立ちました。
機種は「WN891」。
USB端子がついているWindows機です。
最近ではミニUSBが主流なので、通常のUSB端子がついてるタブレットはとても貴重です。後継機の「WN892」ではUSB端子がなくなり、他のタブレットと同様のミニUSBにかわりました。
タブレットはとても便利な機器です。
スマホもいいのですが、表示画面が小さいので一度に入る情報が限られてしまいます。作業効率、情報量、時間的にも大きなロス。
その点、タブレットは表示領域が大きいので、調べものをするときに大活躍します。
ノートパソコンよりも持ち運びが楽で、スマホよりも見やすい、それがタブレット!
ただ、タブレットの電源端子は、ノートパソコンに比べて気を使いませんか?
スマホも同様です。ノートパソコンはガッチリとした電源コード端子ですが、タブレットやスマホは「USB Type-C」やら「USB Type-B」やらさまざまな形があります。
充電しながら使用せずに、持ち運びをする前提で作られているため仕方がないところではありますが、電源充電の接触部分が頼りない。
調べてみると、マウスコンピューターは電源部分が弱いみたいですね。タブレットの電源が急に落ちたり、充電ができなかったりするトラブルに見舞われました。
でも、充電ができずに亡くなったと思っていたタブレットを復活させることに成功しました。今回はタブレットで説明をしていますが、スマホも似たようなものなので応用できると思います。
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タブレット・スマホの電源が入らない!
タブレットやスマホを使用して、ふとしたときに使おうと思うと、なぜか電源が入らなくなった!
意外と「電源が入らない!」の声は多くあります。中でもタブレットが多い印象です。
電池残量がない
タブレットやスマホはスリープ状態にすることが多いと思います。いちいちシャッドダウンをしていては、機動性の高い端末の性能が半減してしまいます。
スリープはWi-Fiなどの電波を受信し続けているため、電池残量が減っていきます。使用しなかった期間がながければその分、電池の残量幅も大きくなるので、再度起動しようとするとバッテリー不足になり起動しません。
体感的にはバッテリーの残量が7%までたまらないと起動しないように思えます。もちろん、端末によって大きくことなるでしょう。WN891の場合は7%でした。
バッテリーが完全に切れていると起動しません。
ACアダプターを差し込んでも起動しません。コンピューターを起動するには大きな電気を必要とするので、起動できるほどの充電残量がたまるまで放置しておきます。
15分~30分ほどしたら電源ボタンを押してみましょう。
電源ボタンを押しても起動しない
充電がたまっているはずなのに電源ボタンを押しても起動しない場合には、「長押し」を試してみるといいです。
通常は2秒~5秒ほど、電源ボタンを押して起動させますが(スリープ復帰はワンプッシュ)、起動しない場合には15秒以上、電源ボタンを押し続けてください。深い眠りから目を覚ますと思います。
ソフトウェアのアップデートをする
充電に関する不具合が発生している端末が稀にあります。端末企業のサポート画面、または手持ちの端末から最新のソフトウェアをアップデートしてください。
不具合が原因で充電ができないことが考えられます。
画面がフリーズしてるかも?
いくら頭のいいコンピューターでも、パニックになることがあります。パニックになると頭が爆発!端末は放心状態になり、うんともすんともいわなくなります。
俗に言う「フリーズ」画面。
このフリーズ時に画面が消えている状態で発生してしまうと、電源が入っているのに入っていないように見える場合があります。
そのときは、電源ボタンを15秒以上押し続けましょう。
強制的に電源を落とすことができます。そのあとに、電源ボタンを5秒くらい押すと復帰します。復帰をしない場合には15秒以上押し続けましょう。
どうしても起動しない場合には電源を40秒長押しする
充電されているはずなのに、何をやっても起動しない…。
その場合には、電源ボタンを40秒、または端末が自動的に再起動するまで押し続けてください。
電源ボタンがしっかりと押せていることを確認してください。
端末が再起動をはじめたら手を離します。
タブレット・スマホの電源が落ちる!
タブレットやスマホを使ってるときに、急に電源が落ちることがあります。
大切な作業や気になる動画を見ていたときにはショックですよね。作業の保存もしていなければ、動画を何個も見ていたためその動画に辿りつくことができないことも…。
なぜ突然、電源が落ちたのでしょうか?
熱から端末を守るため電源が落ちる
スマホを触ってると裏側が熱く感じると思います。これはタブレットも同じであり、ノートパソコンやデスクトップも同じ熱を持ちます。
電子機械のほとんどの製品が、使用中は熱を持ちます。
精密機械にとって熱は天敵。
重い動画を見たり、動画編集、CG制作などでレンダリングなどをしているときには、熱を大量に発生させているため電源の安全装置が働き、落ちることがあります。
特にスマホやタブレットは排気ファンがついていないものが多いので端末内に熱がこもりやすく落ちやすい状態になります。ちなみに、スマホで「VR」を見ていると、すぐに熱暴走の警告が表示されます。
一眼カメラも動画を撮っているとすぐに熱が出るので、長時間録画した場合には落ちてしまうことがあります。
コンピューターの熱は寿命を縮める原因になるため気を付けたいところです。
熱により電源が落ちた場合には、しばらくそのまま冷えるまで放置します。冷ましてから電源ボタンを押すと起動します。
電池の寿命で電源が落ちる
タブレットの寿命は3年~5年だと言われています。ハードユーザーなら1年で寿命が尽きることもあります。
寿命の1つに電池があげられますが、電池は消耗品です。充電・放電を繰り返していくうちに寿命がどんどん減っていきます。スマホの電池寿命は1年とも。
電池の寿命がくると、コンピューターの内部に電流をうまく流すことができなくなるため、「プツン!」。落ちてしまうのです。この場合は電池パックの寿命なので、別の端末に乗り換えるか、電池パックの交換しかないでしょう。
充電をしたときに「100%」表示されるのならまだいけると思います。この場合、電源が落ちる原因は電池よりも機器本体(マザーボードなどの基盤)にありそうです。
容量不足で電源が落ちる
スマホやタブレットの容量は、ノートパソコンやデスクトップよりも少ないのが一般的です。
16GB?
32GB?
64GB?
容量が全体の10%以下になると、電源が落ちる現象が多くなります。メモリ不足によりフリーズする可能性もあるので、使わないソフトは削除しておきましょう。
また、バックグラウンドでアプリが起動していることがあるので、この場合には電池の消耗が大きくなります。必要でなければ端末の設定から止めておくといいです。(メールなどの機能を使用している場合には止めないように気を付けてください)
スマホ・タブレットの充電ができない!
電源がはいらない以前の話として、充電がそもそもできない場合は何が原因なのでしょうか?
充電端子が破損している
充電の端子が破損している場合には、充電をすることができません。これは物理的に壊れているため、修理に出すか買い替えの必要が出てきます。
ただし、これは端末本体側の話です。
ケーブル側に破損がある場合には、純正品にかえるか、同じアンペアのケーブルを100均または量販店で購入しましょう。
スマホは1A、タブレットは2Aの機種が多いですが、手持ちの端末に合うものを選んでください。尚、アンペアが多ければ、多くの電流を運べるため充電時間が短縮されます。
要するに、スマホは2A以上の電源+ケーブルに変えると充電速度が速まります。タブレットは3A以上。
また、僅かな汚れや埃、金属が酸化することで酸化被膜ができ、充電に不具合を生じさせる場合があります。「接点復活剤」などを用いて洗浄するといいでしょう。
充電プラグがグラつく
WN891のタブレットがこれでした。
実は購入した当時からACアダプターの先がゆるゆる…。USB Type-Bですが、ピンの山が凹んでいてすぐに抜けるという…。
そこで、別のUSB Type-Bケーブルに変えて使っていました。
ところが、それから2年ほど経ったときに急に充電ができなくなったのです。充電ランプがついているのに、どんどんと減っていく充電の残量。
充電してるのに減っていく…。これまでは充電をしながらでも充電は100%に近づいていく現象でしたが、みるみるうちに0%へ。
ケーブルがダメになったの?
そこで、ケーブルを別のものに変えました。ACアダプターは2.1A、ケーブルは1.5A対応のものへ。すると復活!充電が再びされるようになりました。
それから半年、再び電源が充電できない事態に…。さらに電源も急に落ちる…。「完全に壊れた、もう諦めるしかないのかな、よく頑張ってくれた」と思い、最後に試してみました。
IQOSの純正の充電器の電源とコードを使う。
たばこは吸わないのになぜかたまたま部屋の奥に転がってたIQOS純正の充電器をWN891に使います。ACアダプタで出力は「5V/2A」と表記されています。
すると、他のUSB端子では充電がまったくできなかったのに、IQOSアダプターでは充電ができるようになりました。100%まで充電ができるようになり、その先は充電を停止して電源のみで起動しているようです。
完全に元に戻りました。
ちなみに、Windowsには「Yuryu's Battery Information」というソフトがあります。このソフトは充電されている量と放電されている量がわかるため、どのくらいの電気がタブレットへ流れているのかを判断することができます。
電気の流れる量が少なければ充電がされていない。つまり、使っているUSBコネクターは壊れている、またはその端末に合っていないことがわかります。
IQOSのアダプターでは明らかに多くの電流が流れていることがわかりました。例えば、あるUBSケーブルは充電速度が940mwなのに比べて、IQOSのアダプターを使うと4000mwとか。
自己責任になり、確実にこのケーブルで充電ができるとは断言できませんが、自宅に隠れているケーブルを探して試してみるといいかもしれません。
尚、グラグラしていたプラグもガッシリはまりました。
※WN891で使用したIQOSのアダプターは「USB Type-B」です。iPhoneなどのスマホとは端子が違うので注意してください。
まとめ
電源と充電のトラブルを1つずつ探していく。
同じ2AのACアダプターでも、充電ができるものとできないものがありました。相性があるのか、同じ型でも接触部分が微妙に違うのか?
どちらにしても、電源がつかない場合や、充電ができない場合は、1つずつ原因を消していく必要があります。
本体なのか?
ケーブルなのか?
ACアダプターなのか?
電池なのか?
精密機械の気難しいところです。
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