暗い場所で本を読むと目が悪くなると聞いたことがありませんか?
子どものころに部屋の電気を消してマンガを読んでいると叱られたという経験があるのではないでしょうか?
本当に暗闇で本を読むと目が悪くなるの?
暗い部屋で本を読むと目が悪くなるの?
暗いところで本を読むとなぜか集中しやすいとおもいませんか?
これは周囲が暗く、目の視角に余計な映像が入ってこないためです。そして、暗い夜はとても静か。気になる雑音や騒音がほとんどありません。暗い場所での読書は頭に入りやすい環境になります。
でも、目に悪いのなら暗い場所で本を読むのは辞めておいたほうがいい…。
本当のところ、目が悪くなるのでしょうか?実は医学的根拠はありません。暗闇で本を読んでも目が悪くなることはないのです。
ものを見る距離に注意する
暗い場所で本を読んでも目は悪くならないという嬉しい事実。暗い場所は集中がしやすいので、本の内容も頭に入りやすい。
でも、目が悪くなります。
目が悪くならないはずなのに目が悪くなる。頭が混乱しそうですが、目が悪くなる理由は「ものを見る距離」に関係しているということ。
スマホやテレビを見ているときに画面を近くで見ていませんか?日本人には近視が多いです。遺伝的な要因もありますが、スマホなどからくる「環境的な要因」もあげられます。
近いところばかりを見ることで視力が低下をしていまうのです。近いものを見続けることで、眼のレンズにある調整機能が緊張状態になります。
要するに、筋肉が固まったような状態になるということ。
毛様体のピント調整
人が物を見る時には、毛様体という筋肉の収縮によって水晶体の厚みを調節しながら、対象物にピントを合わせています。
近くを見るとピン!と張りますが、反対に遠くを見ると緊張がゆるむため筋肉がリラックスします。
つまり、近くを見続けることで目が疲れることになり視力が低下をしてしまうのです。ピントを調整する機能がうまく作動しなくなるイメージ。
なぜ暗いところで本を読むとダメだと広まった?
なぜ暗いところで本を読むと目が悪くなるといわれたのでしょうか?
暗いところで本を読む姿勢はどんな感じですか?そうです。暗い場所だと、無意識のうちに近づいてしまいやすいのです。
「スマホ画面と顔の距離が近くない?本と顔の距離が近くない?」
距離が近いうえに、暗いことで焦点を合わせるのに時間がかかります。そのことで目に疲労がたまるので、間接的に暗闇で見ると目が悪くなる原因につながるというわけ。総合的に考えると暗闇で本を読むのは辞めたほうがいいということになります。
暗いところを見て、明るいところを見て、暗いところを見て、明るいところを見る。
この一連の目の動きにより、目に入ってくる光の量で瞳孔が大きくなったり小さくなったりするので目が疲れやすい環境にいるという見方もできます。
集中して本を読みたいときには図書館にいきましょう。
まとめ
暗いところは間接的に目の負担が増えやすい。
視力低下を防ぐためには、部屋の明るさに関係なく、長時間、近い距離でパソコン作業や読書などを続けないことが大切です。
同じ作業時間でも、休憩を取り入れることで目の負担を抑えることができるため、時々休憩をとってしっかりと目を休めることが重要です。