屋根のない車といえばスポーツタイプのオープンカーを思い浮かべますが、屋根のないトラックがある場所で大活躍をしています。
その利用方法とは?
屋根を切り落とした軽トラックの意外な利用法とは
(出典:pbs.twimg.com)
「なんじゃこりゃー!!」
屋根を切り落とした軽トラックは、知る人ぞ知る便利な乗り物。オープンカー仕様の軽トラは、ある場所で大活躍をしています。
わざわざ天井をカットした軽トラはどこで活用されているのでしょうか?
実は、果樹園やぶどう・梨・りんご・桃などの果物農家で使用されています。果物は木になるものが多いですが、木の高さがちょうど人の背丈ほどになるように調節されています。
「農家で使われていた!」
人が立った状態で手を伸ばせば木が届くので、手入れや受粉の作業がやりやすいのです。
そして、実がなった後の収穫でオープンカー軽トラックが役に立ちます。
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「これは便利!」
果物の実は木よりも少し下の位置にぶら下がる特徴があります。通常の軽トラで畑に入ると実に当たってしまうため使うことができません。
「畑ならトラクターという便利な乗り物があるような…?」
トラクターも車高が高くて使えません。
実をとる機械があれば便利ですが、一応、収穫用の機械もあるものの、高価で買える人はそこまで多くいないのが実情です。
そこで、農家の人たちが考え出したものが「屋根の部分をカットしたオープンカーの軽トラ」でした。
絶妙な車高の軽トラックは畑の中に乗り入れたとしても車体が実に当たることはありません。それに、運転席に座った状態でも丁度いい高さに実が来るため、収穫の作業をするのがとっても楽にできるのです。
「でも、せっかく買った車を切るのはもったいない気も…」
実は、屋根を切断したオープンカーの軽トラは、ほとんどが廃車になった軽トラを再利用して作られています!
農家などで使い古した軽トラをもう一度生き返らせて使っているエコカーでもあるのです。
まとめ
果物の果実を効率よく採る。
ちなみに、車の屋根を切断する行為は改造になるので、車検を通すことができなくなります。
ナンバープレートが交付されないので、屋根なしの自己改造した軽トラックは公道を走らせることができません。私有地内のみの走行に限られています。
車が壊れた場合は業者に来てもらって整備するか、牽引車で修理工場まで乗せてもらうか、引っ張ってもらうしかないですね。