鼻に水が入ると痛い理由とは?

ダイエットのため、冬に温水プールで運動をしている人もいると思いますが、プールといえばやっぱり夏。暑い日にプールの中へ飛び込むと、身体の中の熱が一気に冷めて気持ち良くなります。

でもこのプール…、時として鼻がツーン!と痛くなりませんか?

プールに限らず海水浴のときにも鼻がツーン!

海に入っていると想像より大きな波に襲われて、その波が鼻の中に入ってきたときにツーン!

痛いですよね?

なぜプールや海などに入ったときに鼻に水が入ると痛くなるのでしょうか?

プールの水で鼻が痛くなるのはなぜ?

プールや海に入ったときに、鼻の中へ水が入ることで痛くなる原因、これは「塩分濃度」によるものです。

人間の水分量は6割~7割だとされていますが、この水分の中には「塩分」も含まれています。そして、人の身体の塩分濃度は0.9%。

つまり、人の身体の中に含まれる塩分濃度とは異なる濃度の水が体内に入ることで痛みとして症状が出てくるのです。

例えばシャワーの水です。シャワーはお風呂に入るときに使ったりしますが、その塩分濃度は0%です。プールの水の塩分濃度は0.1%になります。

人の体内に含まれる塩分濃度は0.9%でしたね。シャワーの水もプールの水も塩分濃度が人の身体とは異なるため、鼻に入った水の塩分により痛みが出ます。

鼻の中にある半透膜を持つ神経細胞の存在

鼻の中には粘膜があり、そのすぐ上に神経細胞があります。この神経細胞は半透膜の性質を持ちますが、体液と外部から入ってきた水の濃さを同じにしようと働く作用があります。

体液よりも薄い水が入ることで細胞膜は水を取り込み膨張。

この時に、異物だと認識するためその情報は脳へ送られます。ちなみに、この痛い感覚を「TRPA1(トリップエーワン)」といいます。

細胞は膨らみすぎると破裂をしてしまうため、異常があると素早く脳に知らせる必要があるのです。要するに、「危険信号の痛み」だということ。

まとめ

鼻に水が入ると痛いのは、塩分濃度が人間の0.9%よりも高いまたは低いかによります。ちなみに、プールに入って目が痛くなるのも同じ理由です。0.9%の塩分濃度にすることで、痛みの感じない水ができます。

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