「ケーキは美味しい♪」
記念日やちょっとした自分へのご褒美にケーキを買うタイミングがあります。どのケーキが好きですか?モンブランやチョコレートのケーキなどさまざまな種類があります。
どころで気になりませんか?
チョコはチョコケーキ、チーズはチーズケーキ。
それなのに苺はなぜか「ショートケーキ」と言います。この違いの差はどこにあるのでしょうか?
ショートケーキのショートの意味
イチゴがポイントになっているケーキなのに、イチゴケーキとは言わずにショートケーキと呼びます。ショートケーキのイメージを思い出すと次にようにあげられると思います。
- 柔らかい
- ふわふわ
- イチゴが1個乗っているケーキ
ショートケーキは、イチゴの甘酸っぱさと生クリームの甘さが絶妙な味を引き立てて、シンプルで美味しいケーキで、多くの人に愛され今でも人気の高い種類になります。
ショートケーキと呼ばれる理由には、名前にもある「ショート」が関わっているのですが、いくつか諸説があります。
砕けやすくて脆いスコットランドケーキ説
ショートを日本語に略した場合に多くの人が「短い」と答えると思います。でも、ショートという単語には、「砕けやすい」・「脆い」などの意味も含まれているのです。
食感でいうと「サクサク」といった感じです。しかし、ショートケーキはふわふわとした食感です。サクサクというイメージはショートケーキには合わない気がします。
サクサクから連想できる食べ物は「ビスケット」系のものではないでしょうか?実はその通りです。
もともとショートケーキの起源はスコットランドにあるといわれています。スコットランドの別名は「ショートランド」とも呼ばれているのですが、スコットランドのケーキを意味します。
スコットランドのショートケーキは日本のスポンジケーキとは違い、クッキーのようなお菓子。結婚式ではクッキーのショートケーキを花嫁の頭に叩きつけて1度でわれないと縁起が悪いとされていたようです。
「結構、ハードな文化をお持ちですね…」
このことからショートケーキ(スコットランド)の砕けやすい脆いケーキをショートケーキと呼ぶようになりました。
ショートニングを使っている説
ケーキに、「ショートニング(植物油脂)」を使っていることからショートケーキと呼ぶ説があります。現在ではこちらが有力な説になっているようです。
イギリスやアメリカでは、昔のバターは現在に比べてとても値段が高いでした。そこでケーキの材料にショートニングと呼ばれる植物油脂を使用していたのです。
ショートケーキはアメリカが発祥と言われています。
ようするに、ショートニングケーキが略されてショートケーキと呼ぶようになりました。
アメリカのショートケーキは日本でよく見るスポンジケーキではありません。スコットランドと同じようにビスケットを土台にして生クリームをのせ、上からビスケットで挟んだケーキのこと。
日本でよく見るスポンジのショートケーキが誕生したのは1922年(大正11)。不二家によって販売されたのがはじまりだとされています。
つまり、ショートケーキは日本人に受け入れやすくクッキーからスポンジに変えて使用した「日本人向けケーキ」だということです。本場のショートケーキを改良してできました。
まとめ
ショートケーキの語源は外国からきた。
ショートケーキの説はいろいろとありますが、ケーキといえばふわふわなイメージが強いため、クッキーのケーキは日本人に違和感を与えていたようです。サクサクした食感が日本人には合いませんでした。
そこでスポンジに切り替えて、トッピングに生クリームとイチゴを乗せたところ、イチゴの酸味と生クリームの甘さの組み合わせが絶妙となり急速にその食べ物が広まっていきました。これらの名残からショートケーキのイメージが定着したと考えられています。
スポンジケーキ、ホイップクリーム、いちごの取り合わせケーキは不二家が開発しました。日本独自の洋菓子だったのです。