「日本の国技は何?」
ほとんどの日本人は「相撲!」いや「柔道!」と自信を持って答える人が多いでしょう。
ところが相撲の歴史を見ていくと、実は「国技ではない」という衝撃的な答えにたどり着きました。これはいったいどういうことなのでしょうか?
「相撲を国技だと思っていたのが勘違い?」
そうなんです。結論から言うと、相撲は国技ではありません。
日本相撲協会によると、国技館で行われているために「相撲は日本の国技」だと思う人が多いようです。ようするに勘違いです。
いいえ、実はというと相撲は国技です。
「は?どういうこと?」
理由を見ていきましょう。
相撲は日本の国技ではなかった!
国技館は明治42年の6月に開館され、日本相撲協会が相撲を行うために建てた施設です。
完成前は「常設館」という名称をつける予定で、完成した際に「国技館と命名しよう」という提案がなされ、現在の「国技館」という名称になりました。
「国技館だけど国技じゃない?」
各国には国技と呼ばれるスポーツがありますが、そもそも国技になる明確な基準はありません。国によってはそのスポーツを国技と決めている場所もありますが、日本では法令で相撲を国技としては認めていないのです。
国技の位置づけは、基本的に伝統的な価値観を持つスポーツであり、国民がアイデンティティや民族的な価値観を感じられるものと認識されています。
国技の条件はそれほど曖昧なもの。
このため、法令で国技を定めていない日本において、柔道や剣道も国技とは言えなくなります。
いえいえ!相撲はやっぱり国技だった!?
なんとも180度意見が異なってしまいますが、そもそも「国技の基準が曖昧なもの」。
国や民族によって国技の定義が異なるため、国民に深く親しまれ、その国の文化にとって特に重要な位置を占めるという考えから、人気や歴史そして伝統があるものは国技に指定しても良いのです。
要するに、「みんなが国技でいいと思うスポーツは国技でOK!」。
これは、相撲や柔道、剣道といったものにおいては、日本の国技として位置づけられているといえます。
さらに言うと、野球こそ今では少し人気が落ちてしまいましたが、昭和時代は熱狂的ファンが多く存在していました。そして、サッカーも日本では人気があります。これらのスポーツも国技にすることができるのです。
「実に曖昧ですな」
まとめ
国技の定義は曖昧。
正式に相撲は国技ではありませんが、感情論では相撲が国技になります。
多くの人達が相撲を日本の国技だと思っているので国技でも問題はないのかもしれませんね。