秋田県のとある場所にあるガードレールには摩訶不思議なことが起きます。
それは、ガードレールから人の声が聞こえるというもの。
ガードレールといえば車から歩行者を守るものですが、そのガードレールから声が聞こえる…。
なぜ、ガードレールから人の声が聞こえるのか?
その答えは…、その場所で人が車に…、そして呪いで…。とホラーを考えてしまうのですが、本当のところ、なぜ声が聞こえるのでしょうか?
ガードレールから人の声が聞こえるミステリー
地元では有名なミステリーですが、「しゃべるガードレール」がある場所は秋田県男鹿市で、西部承水路の南西側に面したガードレールが「しゃべるガードレール」と言われています。
しゃべるガードレールがある場所
ガードレールがしゃべる原因(理由)
ガードレールから不思議な現象が起きる、人の声が聞こえる謎の理由とは?
ガードレールに耳をつけていると足がガクガク震えてきそうな恐怖ですが、実はその声・音の原因は「ラジオの音を拾っている」からです。
ゲルマニウムラジオって聞いたことがありませんか?ゲルマニウムラジオとは、電波を使わないラジオのことです。
現代社会では電波が飛び交っていますが、ゲルマニウムラジオは原始的なやり方で音を伝えています。音は振動により耳へ伝わりますが、ゲルマニウムラジオは、電波がアンテナにぶつかる際に発生する微弱な電流だけで回路を振動させ、音を出すことができます。
しゃべるガードレールは、白塗りの塗装が剥がれてしまい金属がむき出しになっているため、非常に電波を通しやすい状態なのです。
つまり、ガードレールがラジオの電波を受信してるいわゆる「受信器」のような役割になっていたのです。
鉄板部分が振動することでラジオの音が聞こえていました。ラジオは主に人の声を流します。よって、ガードレールから人の声が聞こえる現象が起きていました。
NHK電波塔との距離も200~300mほどしかなく、間にあるのも水路だけ。電波を遮る障害物もないので、より電波を受信しやすい環境が整っていることも偶然の奇跡。さまざまな条件が重なったことで「しゃべるガードレール」になっていたのです。
まとめ
音が振動してガードレールに伝わった。
ゲルマニウムラジオはイヤホンなどを使わないといけないほど小さな音ですが、ガードレール全体が受信機のアンテナの役割をしているのである程度の音として伝わります。
ゲルマニウムラジオの小さなアンテナに比べると、ガードレールは非常に大きい。
そのため、電波がぶつかる面積も大きく、発生する電流も大きくなりことで、イヤホンを繋げなくても聞こえるほどの音量を発生する事ができました。