内臓まで食べれられるサンマと内臓は食べれない鯛の違いはどこにあるのでしょうか?
実は胃が関係していると言われています。
「サンマの内蔵は食べるけど他の魚の内蔵は食べない謎!」
内蔵まで食べるサンマは胃に秘密がある
秋刀魚の内臓を食べる人は多いですが、他の魚の内臓を食べるという話はあまり聞きません。その秘密は「胃」にあります。
秋刀魚の内臓が美味しいのは、トロッとした甘味のある肝臓と苦味のある胆嚢が絶妙のバランスを醸し出しているからです。
鮮度が落ちて苦味の強いアミンが生成されたり、胆嚢から苦味が漏れ出して全体に苦味がつくと美味さも半減してしまいます。
実は、ハラワタを食べる違いは「胃」にあるのです。
秋刀魚の特徴
秋刀魚は体長が25㎝~40㎝程度。
餌は主にオキアミ類や脂質含量の多い動物性プランクトン。
そして稚魚などを捕食し、消化器官は飲み込んだ餌を鰓(エラ)で濾過して食べる形になります。
身体の中で蓄える胃袋がなく、腸は真っ直ぐ短いので、餌がいつまでも腸の中に留まることはありません。
鯛などの内臓を食べる場合は、消化管内の内容物と胆嚢だけを取り除くため、内容物は包丁で切り開き水洗いし、胆嚢は潰さないように取り除く調理が必要です。
一方、秋刀魚の場合は消化器官の特徴から内容物の量がそもそも少ないためそのままの調理が可能になります。
また、そこまで全長もないので細かい調理作業をする場合には大変な部分もあり、無駄が出てしまいます。そして胆嚢の苦味も美味さの要素の一つになっていることから、そのまま調理され食される機会が多いようです。
- 腸が短いから余計なものが残っていない
- 細かい作業を省くため
- 苦味が美味しさになる
まとめ
余計な餌が身体に残らないため。
サンマの身体の特徴と料理の手間を考えて内蔵を食べていました。
秋に旬を迎えるサンマは特に美味しいですね。