人間の目には白目がありますが、他の動物には白目がありません。
犬や猫を見ても黒目のみです。
なぜ人間だけに白目があるのでしょうか?
人間の白目と動物の黒目の違いとは
正確には動物に白目がないわけではなく、黒目が多くて白目が隠れている状態です。
っとはいえ、人間の目には黒目と白目がありますが、人間以外の動物のほとんどが黒目しかみえません。
人間に近いチンパンジーやゴリラにも白目が見えない目をしています。
いったいなぜ、人間だけの目に白目部分が多いのでしょうか?
「謎!」
目の動きを読ませない
その違いの理由は、外敵から身を守るためだといわれています。
弱肉強食の世界にいると、食べられる方は真っ先に逃げなければいけません。
逃げるときに、まずはどうしますか?
「逃げる方向へ目を動かす!」
もしも白目の比率が多ければ、黒目の移動により逃げる方向が敵に察知されやすくなるのです。
白目があったら目の動きで逃げる方向へ先回りされます。
ところが目のすべてが黒目ならどこを向いているのかわからないので、敵に最初の動く向きを知られずに逃げることができます。
コミュニケーション
昔、人間は狩りをしていました。
人間は群れで生きていたため、狩りをするにはチームワークが必要です。
お互いにコミュニケーションを取るために、白目が進化したといわれています。狩りのときに言葉が使えないため、目の動きで合図を出していたのです。
人間の場合は、脳が発達してコミュニケーションが取れる動物です。
白目が多いほうが目の動きが分かりやすくなるので、目の合図が伝えやすくなります。
まとめ
人間と動物の白目の比率は生き方の進化が原因。
人間の白目と動物の黒目の違いは、外敵から守るためと狩りに役立てるためです。
人間の目と脳はすごいですね。
これに手を加えることで言葉を発しなくても意思を相手に伝えることができるのです。