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干支に猫がいない理由

干支に猫がいない理由「4コマ漫画」

 

日本のお正月といえば「干支」。

っと、毎年のように考えてしまいます。干支には多くの動物がいますが、「ねずみ」も「牛」も「犬」も「鶏」も…、日本人の身近にいる動物が多くいます。

しかし、なぜか人の近くにいて、米などの貯蔵庫を「ねずみ」から守り、そして追い払う大切な役割をしていた「」がいません。

なんで干支に猫がいないの?

干支に猫がいない理由の仮説

来年の動物はなんだろう?

干支の動物には12種類います。この中から来年の動物が選ばれます。しかも順番通りに訪れ、12周期を境に再び最初の動物に戻ってきます。

お正月を迎えるたびに神社にいくと、必ずその年の動物をモチーフにしたお守りが置いてあります。ここで初めて、今年の動物を知る人も少なくないのではないでしょうか?

「自分の年の動物」を言うことで、年齢がバレてしまう " 高等トラップ " があります。うっかりとその罠にひかかると西暦を割り出されて危険です。特に年齢を偽っている事情持ちの人は気を付けたほうが良いでしょう。

そんな干支。

干支にはいろんな動物がいますが、なぜか「猫」がいません。猫は日本で代表的な動物です。犬に次ぐ、いや、犬よりも人気が高い調査も出ているほど猫の人気は高いです。

干支に犬が入っているけど猫は入っていない!

日本人の性格上、「犬→猫→小動物→家畜=野生動物」と思い出しながら、動物の順番をあげる人も多いようです。

まずは干支に何がいるのかを改めて確認してみましょう。

  •  …鼠(ね)
  •  …牛(うし)
  •  …虎(とら)
  •  …兎(う)
  •  …竜(たつ)
  •  …蛇(み)
  •  …馬(うま)
  •  …羊(ひつじ)
  •  …猿(さる)
  •  …鶏(とり)
  •  …犬(いぬ)
  •  …猪(い)

ねーうし・とら・うー・たつ…

辰まではリズミカルに言えるのですが、その先はあやふやに覚えていたり…。

改めて見るとさまざまな動物がいますね。

あれ?疑問に思わない?

実在する動物の中に「辰」という空想上の「竜」が存在していることに。ドラゴンボールを集めるとシェンロンが登場するくらいですから、ひょっとしたら昔はいたのかもしれない?

そして他の動物たちは日本人に比較的近い距離にいる動物達で、遠い国にいる「ライオン」・「ヌー」・「シマウマ」などの動物は見当たらりません。

猫もやはり確認することができない!

高床式倉庫だったり、ねずみ返しだったり、大昔の人はコメなどの貯蔵を守るために試行錯誤をしながらネズミと戦ってきました。猫といえば米などの貯蔵庫をネズミから守るために使われていた歴史があります。

人に近い生き物のはず。

ますます疑問が膨らんでいく…

いったいなぜ猫は干支にいないのでしょうか?

干支に猫がいない仮説

猫が干支にいない仮説を考えてみました。

  • 猫は干支の存在自体を知らない
  • UFOにさらわれた
  • そもそも干支に興味がなかった
  • 猫が実は嫌われていた
  • 何かしらの反則負けをして退場した

UFOはなかなか良い線をついていると思いますが、いまいちしっくりはきませんね。

中国発祥の干支

実は、干支の動物の中に猫がいない理由はいくつかの説がありますが、まずは干支がなぜできたのかを知ることが大切です。

干支は中国の殷時代に誕生したと言われています。やはりこういうのはすべて中国原産。

そもそも干支に「竜」が入っています。日本で竜といえば「シェンロン」か「日本昔ばなし」の龍しか浮かびません。

干支は「十二支」。つまり12年。これは天を一周する木星の軌道上の位置を示すために作られたのがはじまりになります。

古代エジプト人はピラミッドのお墓を作るために太陽の位置を計算していました。古代マヤ人も太陽や宇宙の動きを計測していました。

そんな中で、古代中国人は木星の動きを追っていたのです。

みんなが「月」や「太陽」に見とれている中で、中国の人は木星を見ていました。古代中国人は木星の動きを見ながら「月」や「時間」を測るために計測していたのです。

すごいですね。

なぜ中国人は時間を表す表現に干支という動物を使うことにしたの?

中国で動物を干支に利用したその理由は、民衆に「干支」の存在を知ってもらうため。12周期で時間が元に戻ってくることに気付いた中国人は民衆にも知らせようと、当時の中国人に馴染みの深い動物に年を置き換えることで、覚えやすくしていました。

学業などの概念がない時代です。

新しい言葉を多くの国民が覚えるのは大変な作業がいります。そこで元からある言葉に置き換えることで覚えやすく、そして認知も高まりやすくしました。

ここで疑問に思いませんか?

馴染みの深い動物を割り当てたのです。

当時の中国に猫はいなかったの?

現在の中国では賛否が分かれながらもテーブルの上に猫が置かれるほど身近なものになっています。日本でもミニブタをペットにしている人は少なくないのですが、似たようなものでしょう。

干支に猫がいない説はいくつかあります。

それぞれの物語を見ていきます。

神様の集まりでネズミが猫を騙す

幼い頃から教育テレビ・Eテレ・絵本などを通じて日本人の間でよく知られている物語が「神様による動物のレース」。

昔々、そのまた昔、ず~とず~と昔の話。

森の奥からなんだか賑やかな声が聞こえてきました。そこにいたのは動物達。その動物達が目を向けている先にいたのは「神様」。

神様が何かを話しています。

神様 「1月1日の午前0時までにこの神社に集まるのじゃ。先に集まったものから12番目までを干支にするぞよ」

動物 「うぉおおおおおお!」

動物たちは来る日に向けてやる気を高めていました。中には筋トレをしていたものもいるかもしれません。中には重たい体重を減らすためにグリーンスムージーを飲んで痩せていたかもしれません。

それぞれがそれぞれの方法で干支に入ることを狙っていました。

そんな中…。

ネズミはどうしても1番に到着したかったのですが、ネズミは悩んでいました。集まった動物の中で一番小さなネズミはそれだけで不利です。大きな動物の1歩が、ネズミの100歩になります。これでは1番になることができない。ネズミは考えます。深く考えます。深く深く考えます。

ネズミ 「なにかいい方法はないチュ~?」

ネズミが考えているそんな中、早起きが苦手な猫は焦っていました。実は猫も「神様の集まり」があることは知っていました。でも、寝坊をしてしまったため集まりに参加をすることができなかったのです。

大事な神様の話を聞くことができなかった…。

焦っている猫。

そんなときに耳のいい猫は干支の噂話を耳にしました。

「干支にゃ?」

猫は気になって気になって仕方がありません。そして仲良しのネズミのところへいきました。そう、昔は仲が良かったのです。この二匹…。

「干支に選ばれるにはどうしたらいいにゃ?」

ネズミは「それは」の「そ…」の時点で悪知恵を思い浮かべます。

ネズミの顔は詐欺師の顔のようにニンマリ。どこからどう見ても悪いことを考えている顔。

ネズミ 「あーあれね。1月2日の午前0時に神社にいけばいいチュ~。1番目から12番目までが干支に選ばれるチュ~」

平気な顔をして猫を騙してしまいました。干支選びがあるのは「1月1日」です。1月2日ではありません。

でも、猫はそんなことを知る由もない…。

ネズミにお礼を言って帰っていきました。

ただ猫には不安なことが1つあります。それは寝坊助だということ。このままでは寝坊をしてしまい干支に選ばれない可能性もある。猫は考えました。考えて考えて、そしてまた考えました。

そして出した結論は…。

「寝ないにゃ!天才だニャー!」

まさに天才!どうしても干支に選ばれたかった猫は1月2日の午前0時まで寝ないことを決めたのです。

猫は極端でした。

この極端な性格がツンデレを生んでいるのかもしれません。早起きが苦手な猫はず~っと起きていれば1番になれると考えていました。

一方のネズミは…

ネズミもネズミで1番になりたかった。ネズミはただでさえ身体が小さくて不利。早く出発しても他の動物の数倍、数百倍、数千倍の時間がかかってしまいます。これでは1番になることが難しいです。

そこで、少しでもライバルになる動物を減らそうと猫を騙しました。

しかしこれでは猫1匹減っただけ。1番になれない問題は何も解決していません。再びネズミは考えました。考えて考えて、そしてまた考えました。

ねずみ 「まんまと猫を騙せたチュ~。でもこのままじゃ1番になれないチュ~」

ネズミは牛の元へ向かいます。牛は朝起きるのが早い。牧場に行くと朝早くから「モーモー」と鳴いています。鶏と朝起きの競争でもしているかのように、「モーモー」、「コケコッコー」と大合唱しています。

牛は朝起きるのが早いのです。

牛は足が遅いため、早く出かけると考えたネズミ。牛を利用できるのではないか?

っと、また悪知恵を働かせました。

ねずみ 「1番乗りを牛に譲るから、背中にのせて運んでくれないでチュ~か?」

「いい取引だモ~。その話にのったモ~」

牛にはなにもメリットがありません。ただネズミを乗せて運んであげるだけ。牛は呑気な性格をしていました。そして、約束をしたネズミは今世紀最大のニンマリ顔になりました。

決戦の日。運命の日を迎えます。

牛は約束通りにネズミを背中に乗せて神社を目指しました。周囲は暗く、他の動物たちは見当たりません。ネズミの思った通り。牛とネズミは急いで神様が待つ場所へ走り抜けていきました。

そして神社が見えてきました。

「やったモ~!1番になったモ~」

干支で1番を取ることができるという喜びから、牛の顔はヨダレまみれで大変なことになっています。ヨダレかけを最初につけて走らせておくべきだった…。

っとその時です。

ねずみ 「おっつかれさ~ん♪」

「モ~!!!!??!??!?!」

なんと、牛の背中にのっていたネズミが牛の頭にポンと飛び乗り、そのままジャンプして1番最初に神社をくぐり抜けてしまったではありませんか。

「モ~嫌…」

かわいそうな牛。

利用されるだけされて最後はこれ。

ヒドイ…。

ネズミはこれまで「猫」と「牛」を騙してきました。神様はきっとそれを見ているはず。他のおとぎ話に登場する神様はズルをした人に対して罰を与えます。絶対に神様はズルしたものに罰を与えます。ここでどんでん返しをするのが通常の流れ。

神様 「よくやったネズミ。君が1番だ。干支の最初は鼠だ」

え?

この話に登場する神様は他の神様とは少し違うようです。

1番を告げられたねずみは大喜びをしました。そして牛は2番目になりました。他の動物たちも続々と神社をくぐり抜けていくのですが、神社の遥か彼方で犬と猿が喧嘩をしているようです。

どうやら犬と猿は仲良く神社を目指していたのですが、自分が1番になろうとお互いの足を引っ張りあってしまい喧嘩に発展したようです。猿は犬を置いて神社に向かってしまいました。そして遅れをとってしまった犬は、鶏にも抜かれてしまいようやくゴール。

仲良く神社に向かっていれば、鶏に追い越されることはなかったのに…。

犬は猿が許せなくなりました。逆切れも入っているかもしれません。神社についた後も猿と犬は喧嘩をしていました。

「犬猿の仲」は今でも続いているようです。

そして最後にイノシシが神社の入り口をくぐり抜けたことでレースは終了。

干支が決まりました。

余談ですが、実はイノシシは、牛とネズミよりも早く到着していたのですが、イノシシは猛突進で真っ直ぐにしか進めません。勢い余ってそのままゴールを通り越してしまっていたのです。っということで、2週目でようやくゴールをしたのですが、時すでにお寿司(遅し)。

イノシシは残念ながらビリでした。

猫の存在

何かを忘れていない?

猫。

レースの日まで起きていると意気込んでいた猫です。

猫はまだ起きていました。ずーとあの時から起きています。ネズミに騙された「1月2日」のために、目が充血しながら起きていたのです。ついにそのときがきました。眠たい目をこすりながら神社に向かう猫。

でも周囲には動物がいない。

楽勝で1位を勝ち取ることができると、猫はこれまでの努力を振り返りながら浸っていました。

神社に到着する猫。

「やったニャー!1番ニャー!…にゃ?」

猫は違和感を覚えます。

それは、神様もいなければ動物は誰一人誰一匹としていない。どんなに待っていても神様も姿を見せなければ動物もやってこない。猫はだんだんと不安を感じだしました。

「なにかがおかしいにゃ…」

そう感じた猫は、近くの木で眠っていた小鳥さんを起こして聞くことにしたのです。

「どうなってるにゃ?」

小鳥 「へ?干支は終わったやん。昨日でっせ。1番はネズミにきまったんや。しらへんのかい?そんなことよりアメちゃんいるか~?」

「にゃぁあああああああああ!!??!??」

猫は騙されていることに気付きました。しかし気付いたときには時すでにお寿司(遅し)。猫は顔を真っ赤にしながらネズミのもとへ文句を言いにいきます。

するとネズミの言葉は意外なものでした。

ねずみ 「やっと気づいたチュ~?騙された猫が悪いチュ~。神様の集まりに寝坊した猫が悪いチュ~。チュ~♪チュ~♪チュ~♪」

猫は言葉を失った。

あまりにも冷たいその態度。

絶望から怒りにかわる。

騙したネズミへの嫌悪感。

猫はネズミに怒りを爆発させました。

ニャー!!!!!!!

それ以来、猫がネズミを追いかけるようになったそうな。

猫が原因でお釈迦様が亡くなった説

昔々のお話。

お釈迦様は高齢でした。その年齢は80歳を迎えています。身体も弱り、いつ病気におかされてもおかしくない年。

ある日、お釈迦様はキノコ料理を食べました。それはもう絶品の激うまのキノコ料理。しかしすぐに異変が身体を襲います。お釈迦様が急に苦しみだしました。

キノコ料理を食べたキノコ中毒によるものでした。

むやみやたらにキノコを食べるべきではありません。中には毒キノコも混じっているのです。

お釈迦様が口にしたキノコは運が悪く毒キノコ。お釈迦様はネズミに薬をとってくるように命令をしました。薬があれば中毒症状を和らげることができる。ネズミは迷うことなくお釈迦様を救うために薬をとりにいきます。

その途中で運悪く、天敵である「猫」に遭遇をしてしまいました。

猫はネズミの事情なんて知る由もありません。逃げ回るネズミを追いかける猫。猫はそのままネズミを食べてしまいました。そして猫は満足してどこかへ行ってしまったのです。

そうなると困るのがお釈迦様。

お釈迦様はネズミの帰りを待っていました。

しかし、どれだけ待っても帰ってくることはありません。

ねずみは猫のお腹の中にいるのだから…

お釈迦様は、届くはずのない薬を待ち続けながら死んでいきました。その結果、猫は神様に嫌われてしまったのです。干支に猫をいれることは絶対に許されませんでした。

そもそも猫がいなかった中国説

この話は現実的な話になります。

そもそも干支ができたときに中国に猫がいなかったのでは?

っという話です。

国にはその国を象徴する動物がいることが多く、日本では「錦鯉」と「キジ」、オーストラリアでは「エミュー」など。猫を象徴する国として知られているのはエジプトです。

古代エジプト人は、猫を神様のように崇めていました。当時のエジプトの力は大きく、エジプトは栄えていたのですが、周辺国は貧しい状態に陥っていました。そのため周囲はエジプトに対して良い印象がありませんでした。それはエジプトの象徴ともいえる猫に対しても同じです。

周囲国で猫を飼う人はいません。

嫌いな国の動物をわざわざペットで飼育する物好きはいなかったのです。紀元前30年頃まで飼育されていなかったと言われています。ローマ帝国の巨大な力により、エジプトが滅ぼされるまで猫の存在を世界の人たちはあまり知りませんでした。

ようするに、エジプトの周辺国が猫という動物を広めることに対してストッパーの役割をしていたというわけです。アジア圏にある中国にも猫の存在は伝わりません。

知っていたとしてもほんの一握りだったでしょう。

中国が干支を作った理由は「庶民に知名度がある動物」です。庶民が知らない「猫」という謎の生き物を干支にすること自体がありえない話になります。つまり、干支に猫を入れるという概念自体がそもそもなかったということ。

中国には猫というより「虎」がいました。

  • 干支の誕生は紀元前4世紀頃
  • 猫の伝来は紀元前3世紀頃

これを見ると、やはり中国の人たちにはそれほど知名度が広まっていないと考えるのが一般的です。昔はテレビもネットもありません。口コミで広めるには時間がかかります。

ベトナムなど海外の干支には猫がいる

日本で干支と聞くと、日本と中国をイメージしやすいのですが、実は「チベット・タイ・ベトナム・ベラルーシ」にも干支が使用されています。しかも日本でお馴染みの「ウサギ」がいません。

ウサギがいない代わりに登場するのが「猫」。

そう、猫が干支にいるのです。中国ではウサギのことを「mao(マオ)」と読みますが、ベトナム語は「meo(メオ)」に近いことから猫が使われたという説があります。

また、ベトナムでは米などの貯蔵庫をネズミなどから守ってくれる猫は身近な存在にいました。ウサギよりも猫のほうが国民にわかりやすかったのです。

日本の干支に猫がいない理由

日本の書物に初めて「猫」が出てくるのは奈良時代だと言われています。当時の猫はネズミをとって捕まえるだけの存在。その可愛らしい顔と仕草に心を奪われた人がいたのでしょう。

江戸時代になると、猫をペットとして飼う人が増えていきました。

日本に干支が入ってきたのは550年ほど前で、古墳時代から奈良時代になります。猫が日本に入ってきた時代です。日本人は猫という存在をしらない人が多かったため、そもそも干支に猫をいれる考えがなかったのではないでしょうか。

まとめ 干支にはいろんな物語が隠れている

今では世界中に猫が溢れています。猫という動物を知らない人はほとんどいません。もしも猫が犬のように遥か昔から、人の身近にいて過ごしている存在だったら確実に干支に入っていたでしょう。

そしてアフリカの文化に干支があるとしたら、「ライオン」・「キリン」・「象」・「カバ」などの動物が使われていたかもしれませんね。



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