「いち髪」と「ひまわり」はどっちがいい?
シャンプーには、「石油合成系界面活性剤」・「石鹸系のシャンプー」・「アミノ酸系シャンプー」と大きく分けることができるのですが、この中で最も髪に優しいシャンプーが、アミノ酸系シャンプーになります。
価格も種類もいろいろあります。
「いち髪」はアミノ酸系シャンプー。価格も比較的に安く設定されていて、使い続けやすいことも評判を高めているひとつの理由になっています。同じように人気のあるHIMAWARI(ひまわり)シャンプー。
双方の商品を比較してみましょう。
アミノ酸系シャンプー「いち髪」の特徴とは
いち髪シリーズは、リーズナブルなドラッグストアのシャンプーでは珍しい、「ノンシリコン」・「アミノ酸系洗浄剤」を使ったシャンプーです。
いち髪の成分が次にあげられます。
成分
「水、ラウロイルサルコシンTEA、パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン、コカミドメチルMEA、コカミドMEA、ココイルグルタミン酸TEA、ジステアリン酸グリコール、ココイルメチルタウリンNa、コメヌカエキス、アンズ核油、チャ花エキス、ボタンエキス、ラカンセア/加水分解コメ発酵液、コメ胚芽油、サクラ葉エキス、ツバキ種子エキス、ヒオウギエキス、ムクロジエキス、塩化Na、クエン酸、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ポリクオタニウム-7、ポリクオタニウム-49、ポリクオタニウム-10、エタノール、BG、EDTA-2Na、安息香酸Na、香料、カラメル(濃密w保湿ケア)」
ラウロイルサルコシンTEA
成分表示は、成分量が多く入っている順に記載されるため、水の次は「ラウロイルサルコシンTEA」が多く含まれるシャンプーということになります。
ラウロイルサルコシンTEAはアミノ酸系の洗浄成分。
しかし、ラウロイルサルコシンTEAは旧表示指定成分にされており、いち髪を使うことで頭がヒリヒリしたり刺激を感じる人がいるようです。
アレルギーや肌に合わないと思われるため、少し気に留めておく必要がありそう。
ラウロイルサルコシンTEAはアミノ酸系シャンプーなのですが、他のアミノ酸系成分よりも洗浄力が強いので、皮膚トラブルを感じた場合には使用をやめておいてほうが無難です。
パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン
次に多く含まれるパーム核脂肪酸アミドプロピルベタインは、ベタイン系の低刺激・低洗浄でマイルドに仕上がる成分です。
ラウロイルサルコシンTEAの強い洗浄力を、パーム核脂肪酸アミドプロピルベタインで抑制している感じでしょうか。
いち髪を使うと頭が痒くなる?
いち髪を使う人の中には頭皮が痒くなる人がいます。
アレルギーや頭皮に刺激を与えてしまう「ラウロイルサルコシン」が原因の可能性があり、かゆみが出る場合には、「いち髪」が身体に合わないということ。
避けたほうが良いかもしれません。
個人的には「いち髪」は好きなシャンプーです。香りも泡立ちも価格以上の商品だと思います。しかし、頭が痒くなってしまうので自分には残念ながら合いませんでした。
別のシャンプーからいち髪に変えると、変えた日はヒリヒリした刺激があります。数日かけるとヒリヒリは消えるのですが、痒みは残る感じ…
アレルギー体質というわけではないのですが、いち髪に限らず、シャンプーには合う合わないがあります。
ラウロイルサルコシンTEA
アミノ酸系の洗浄成分ですが、アミノ酸系の中では比較的洗浄力が強め。
保湿力もあるのですが、脱脂力も高めで乾燥肌の人にはかゆみが出るケースもあります。
パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン
ベタイン系洗浄成分。
ヤシ油由来の界面活性剤。
低刺激低洗浄力になります。
アミノ酸系シャンプーは髪に優しいのですが、いち髪の洗浄力はアミノ酸系シャンプーの中では強め。
「脂性だけど髪に優しいシャンプーが使いたい」という人に向いています。日本に古来から伝わる和草のエキスで「ダメージケア」と「保湿ケア」を行ういち髪。
試してみると良いでしょう。
追記)
新発売されたものを試しに使用してみたのですが、驚くことに頭の痒みを感じることはありませんでした。ヒリヒリとした感覚もありません。外部ストレスに敏感な地肌や髪をいたわるアップグレードがされたようです。
現在は「いち髪」を使用しています。
「アイロン等の熱ダメージによる“乾燥髪”のためのプレミアムダメージケアシリーズ」
安価で買えるアミノ酸系シャンプー「HIMAWARI(ひまわり)」
同じアミノ酸系シャンプーとして、「いち髪」と競うように人気の高いのが「HIMAWARI(ひまわり)シャンプー」です。
成分は次にあげられます。
成分
「水、ココイルメチルタウリンNa、パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン、コカミドメチルMEA、ココイルグルタミン酸TEA、ラウロイルサルコシンTEA、コカミドMEA、ジステアリン酸グリコール、ココイルグルタミン酸2Na、ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル、ヒマワリ種子油、ヒマワリ種子エキス、ヒマワリ花エキス、ヒマワリ芽エキス、アセチルグルコサミン、グリセリン、塩化Na、ミリスチン酸、ココイルトレオニンNa、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ココイルグルタミン酸Na、クエン酸、ポリクオタニウム-10、ポリクオタニウム-49、ポリクオタニウム-7、エタノール、EDTA-2Na、安息香酸Na、香料、カラメル」
マイルドなアミノ酸系洗浄成分「ココイルメチルタウリンNa」が水の次にあります。
いち髪とは順番が異なり、含まれる成分の量に違いがあることがわかります。
5番目にある「ココイルグルタミン酸TEA」は、マイルドな洗浄力でありながら毛髪にしっとり感を与える効果があり、高価な洗浄成分になります。いち髪よりも多く含まれているようです。
そして問題の「ラウロイルサルコシンTEA」ですが、こちらのシャンプーにも含まれています。ただし、量そのものは抑えられているので、いち髪で痒みなどが出た場合にはHIMAWARI(ひまわり)シャンプーを試してみるのも良いでしょう。
ただし保湿力が強めなので、いち髪よりも髪が重く見えるかもしれません。ふんわりさせたいときにはいち髪の方が良いかも?ここは髪質が人それぞれなので、実際に試してみないとわかりません。
っとはいえ、逆に髪が多く「ごわっ」ってなりやすい人はちょうど良いかもしれませんね。
どうしても「ひまわり」を使いたい場合には、緑色(スカイブルー)のボトル・詰め替え用を選ぶと良いです。緑のパッケージに入っているひまわりは、髪の毛をふんわりさせることができます。ボリューム感を出すことが可能です。
アミノ酸系シャンプーの特徴
- ココイルグルタミン酸na
- ラウロイル~酸na
上記のような成分が、成分表の水の次くらいにかいてあればアミノ酸シャンプーになります。
2番目にラウレス~や、3番目にアミノ酸界面活性剤など記載がある場合は、「アミノ酸シャンプー」ではなく「アミノ酸配合シャンプー」と呼ばれるもの。
いち髪とひまわり、選ぶならどっちがいいの?
いち髪では複数のシリーズが展開されており、価格帯が異なります。いち髪の低価格シリーズと比較する場合、質を求めるなら「HIMAWARI(ひまわり)シャンプー」を選ぶと良いです。
ただ、どちらにしてもアミノ酸系シャンプーは低刺激で洗浄力が他のシャンプー剤に比べて弱いです。洗い残しがあると抜け毛につながるので、しっかりとマッサージをしながら頭皮を洗浄する必要があります。
体質と髪質に合わせて選ぶ必要があるので、どちらも購入して1ヶ月交代で様子を見ながら確定していくと良いでしょう。
著者は最初「いち髪(低価格シリーズ)」を愛用していましたが、その後は「ひまわり」を長いこと使い、現在は「いち髪のプレミアムシリーズ」を使用しています。
洗浄ブラシを使って髪を育毛する
いち髪よりもひまわりは洗浄力が落ちるため、洗い方が重要です。
おすすめなのは「サクセス 頭皮洗浄ブラシ ふつう」を使うこと。
爪をたてると頭皮を傷つける。
洗い方が弱すぎると余計な皮脂が取れない。
ひまわりはいち髪よりも洗浄力が落ちるため、洗い方が重要です。
「サクセス 頭皮洗浄ブラシ ふつう」は絶妙なバランスでマッサージができます。使い方も重要です。ポイントごとに1回1回持ち上げましょう。横にスライドするように移動すると、髪が引っ張られてダメージを受けます。
頭皮にあてて、ゴシゴシと軽くマッサージ。
次の場所に持ち上げて移動し、ゴシゴシといった感じ。
力は入れないこと!
指では取り切れない細かな場所までしっかりと洗うことができ、さっぱりします。
または、機械に頼るのも良いでしょう。サクセスブラシから現在は「頭皮マッサージ機(NIPLUX EMS HEAD SPA)」を使用していますが、想像以上に良いです。ぜひ使って欲しい商品です。
洗浄力が強いのはいち髪なので、皮脂分泌が活発な若い世代はいち髪、30代以降はHIMAWARI(ひまわり)シャンプーのように考えることもできます。
シャンプーが合わないのに使い続けていると頭皮がただれる・炎症が起きる・頭皮環境の悪化が原因で抜け毛は増える恐れがあります。
自分に合うシャンプー選びが重要です。
まとめ
アミノ酸系シャンプーは低刺激で髪に優しい。
「いち髪」・「HIMAWARI」は、お肌と髪の毛と同じ弱酸性のアミノ酸系洗浄成分になり、キューティクルを無理やりはがしてしまうこともありません。
ただし、いち髪のほうは洗浄力が強めなため「カラー」や「パーマ」を繰り返していたり、乾燥気味の人には強すぎる場合があります。
ラウロイルサルコシンTEAは敏感肌の人は注意が必要です。
大切なことは、自分に合うシャンプーを見つけること。