寒い季節に恋しくなる露天風呂。
「あったかいんだからぁ~♪」
温泉好きならたまらない空間です。
その露天風呂には屋根がついていますよね?
実は、雨や雪を防ぐ屋根には意外な目的があります。その屋根でアレの繁殖を防いでいたのです。
露天風呂の屋根には、いったいどのような理由があるのでしょうか?
露天風呂に雨と雪対策で屋根をつける
露天風呂は最高です。
日本には春夏秋冬の四季を感じることができるので、冬に限らず一年中、露天風呂から見る景色を楽しむことができます。
そんな露天風呂の屋根には重要な役割があります。
本来は自然と一体化したお風呂を目指しているため、露天風呂に屋根をつけないほうが良いです。しかし天候を気にせずに入りたいなら屋根は絶対に必要!
屋根がなかったら雨の日は露天風呂にいくかどうかを考えてしまいます。
景観を十分に楽しんでもらうために露天風呂全体ではなく、一部分に限定して屋根を作るといった工夫もされています。
藻(苔)の繁殖防止
雨や雪対策に屋根を付けている以外にも重要な役割が屋根にはあります。
温泉には「藻」という厄介な植物プランクトンがいますが、温泉藻が有名で50度から80度の高温でも生きられる特性を持っています。
「高温に強い!」
人間よりも熱い場所で生息できる能力を持つ藻ですが、温泉に含まれる豊富なミネラルと光で光合成、そして植物のため二酸化炭素を摂取しながら繁殖を繰り返しているのです。
「藻が増えるとつるつるすべりやすくなる!危険!」
そこで、繁殖・増殖できる要件の一つでも欠けさせることができれば、藻の繁殖を大幅に遅らせたり、繁殖させなくすることができます。
露天風呂にある屋根で光を遮れば藻が増えません。
温度を保つ
湯船の温度を保つ役割もしています。
雨や雪が温泉の中に入ると温度が下がってしまうため、天然露天風呂の場合はその日によって入れなくなってしまいます。
湯船の温度を一定に保つことで、いつでもお客さんが入れるように屋根を作っている場所もあります。
まとめ
露天風呂の屋根にはメリットが多い。
一見すると景観を損ないそうな露天風呂の屋根ですが、温泉の屋根にはいろんなメリットになる効果があります。