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クリスマスプレゼントを靴下に入れる理由とは?

12月24日の夜、リンリンリンと鈴の音が聞こえてくる頃、赤い服に身をまとったサンタさんがクリスマスプレゼントを届けにきてくれます。

ただし、子供に限る!

子どもの頃、「サンタさん来ないかなぁ~」と布団の中でくるまれながら窓の外を見ていました。すると、月明かりに照らされて動く物体も発見したのです。

サンタさん!

一瞬、サンタさんが来た!と思ったのですが、「光」とは時に残酷なもので、月と物体が重なるとその正体が見えてしまいます。その正体は鳥というオチ。

それでもしばらく見ていると、気づいたときには空は明るく照らされ太陽が目を覚ましています。枕の上にはいつの間にかプレゼントが置いてあるのです。

いつの間に?!今年もサンタさんを見られなかった!

もどかしい気持ちは一瞬で過ぎ去り、すぐにプレゼントを開けて中にあるおもちゃで遊びます。

クリスマスプレゼントはなんで靴下にいれるの?理由は?

煙突から入ってくるサンタさんはプレゼントを置いていきますが、一般的なイメージとして靴下の中にいれると思います。(実際は枕の上に置いてあることが多いですが)

なぜ、サンタさんはクリスマスプレゼントを靴下の中に入れたのでしょうか?プレゼントなので、何かに入れておきたいと思ったサンタさんは、偶然そこにあった靴下の中にプレゼントを入れた?

実は、「金貨」が関係しています。

サンタクロースは実在していたことを知っていましたか?サンタのモデルになった人がいます。その人は「聖・ニコラウス」という人物。今から1700年前の話で、彼は小アジアにおいてキリスト教の司教を務めていました。

サンタクロースの名前の由来も、一説にはオランダ語の「シンツゥ・ニコラース」を変化した結果だともいわれています。

金貨が入った靴下

1700年前のトルコ、古代都市・ミュラ(現在のトルコ・デムレ)のこと。ここにはキリスト教の司教がいました。人々に宗教の在り方を教えていた人物は「ニコラウス」という人。

ニコラウスが住んでいた近くには、貧しい人も住んでいました。その中には当然、家族も住んでいます。父親は3人の娘に嫁入り道具を渡すこともできないほど厳しい生活で暮らしていました。あまりの苦しさから、父親は娘を売ろうと思っていたのです。

でも、愛で溢れる優しいニコラウス。このことが彼の耳に入りました。放っておくことはできませんでした。3人の娘をどうにかして助けたい。ニコラウスはその一心で行動に移します。

ある夜、ニコラウスはその家族の家に行きました。そして、窓から金貨をこっそりと投げ入れました。その金貨が偶然にも干してあった靴下の中にスポッと入ってしまったのです。

ニコラウスはそのことに気づいていたのでしょうか?気づいたとしても靴下から金貨を出すには「不法侵入」をしなければいけません。これでは神様に怒られてしまう。知っていたとしてもそのまま靴下の中に入れておいたでしょう。

翌朝、靴下の中に金貨が入っていることに気づいた家族は大喜び。その金貨のおかげで、長女は嫁入りをすることができました。

嬉しくなったニコラウス。

次女・三女のときも金貨を窓から投げ入れるようになりました。こうして3人の娘たちはお嫁にいくことができました。

現代でこれをやると、度々、家の窓からお金が投げ込まれるので「気味が悪い」と思う人も多いかもしれません(笑)でも、当時は神様がくれた幸運だと思っていたのです。

こうして、クリスマスプレゼントは靴下の中にいれるイメージが定着していきました。

まとめ

金貨が洗濯物の靴下の中に入ったから。

ちなみに、日本では昭和30年代頃から靴下にクリスマスプレゼントを入れる習慣が出始めました。おっきな靴下を用意してる家では靴下の中へ、靴下がない家では枕元に置いておくって感じですね。

さてさて、いつの間にサンタさんはプレゼントを置いていくんでしょうね?

うんうん。

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