秋に聞かれる言葉に「中秋の名月」があります。
この月はいったいどういう意味をもっているのでしょうか?
また、子供にもわかりやすく言う方法はないのでしょうか?
中秋の名月の意味と由来
結論から言うと、中秋の名月は月を眺めて、供え物をする「十五夜」のことです。
中秋の名月の由来には、「稲の豊作を祈るためのお祭り」という説がありますが、「中国では古くから月を見るという行事があり、それが平安時代に日本に伝来してきた」とされる説や「日本で芋類の収穫祭」だったという説も存在します。
「十五夜と同じ意味!」
中秋の名月(十五夜)はいつ?
いつからいつまでの期間にあるのでしょうか?
「中秋」は旧暦の秋、7月・8月・9月の真ん中になる8月15日を意味しています。
現代歴にすると、9月7日から10月8日の間に訪れる満月の日を十五夜・中秋の名月と呼んでいます。
2023年「中秋の名月」の日はいつ?
月の満ち欠けがきっちり1日単位ではないため、中秋の名月(十五夜)が満月とは限りません。
- 2023年:9月29日
- 2024年:9月17日
- 2025年:10月6日
十五夜のお供え物
お供え物は何を準備したら良いのでしょうか?
だんごは定番になるため必ず用意しましょう。
月見団子
月見団子が丸い理由は、満月の形をイメージして作られています。農作祈願や収穫の祝い、健康や幸福などの意味合いも込められています。
お供えする数は15個で、十五夜にちなみます。
ただ、15を略して5個の場合もあります。15個の場合は1段目に9個、2段目に4個、3段目に2個並べて、ピラミッドのように並べましょう。
ススキ
すすきは切り口が鋭いことから魔除けの意味が込められています。また一説では稲穂が実る時期のため、稲穂に見立てて収穫を願う意味も込められています。
里芋やさつまいものイモ類
十五夜はイモ類の収穫を祝う行事で「芋名月」とも呼ばれているため、里芋やさつまいもなどをお供えします。
子供に中秋の名月(十五夜)を説明する話し方
子どもに十五夜をわかりやすく説明するときは、どのように言えばいいのでしょうか?
次を参考にしてみましょう。
(例)
「中秋っていうのは、秋の真ん中で、名月はまん丸なお月さまのことなんだ。秋になると十五夜って言って、一番綺麗な満月が見れる日がやってくるよ!秋にいっぱい採れた食べ物のお礼としてお月さまにお団子をお供えするんだ。そして悪いことが起こらないようにススキを飾って神さまにお願いしているんだよ」
このような感じで言えば伝わると思います。
「中秋の名月」と「十五夜」は言い方が違いますが、一緒の意味です。少し子どもは理解しにくいかもしれません。
まとめ
中秋の名月と十五夜は同じ。
日本の文化を秋に堪能しましょう。
悪いことが起きたら大変です。
ススキを飾って風習を体に感じましょう。