子どものヒーローである仮面ライダー。
幼い頃に「へ~んしん!」と言いながらベルトのおもちゃで遊んでいた人も多いのではないでしょうか?
仮面ライダーは「バッタ」ですが、バッタといえば草を食べてぴょんぴょんと飛び跳ね、また草を食べる生き物。
悪をやっつける仮面ライダーはかっこいいですが、なぜバイクに乗ってるの?
仮面ライダーはなぜバイクに乗ってるの?
仮面ライダーの放映がはじまったのは1971年のこと。当時はどのように登場していたのかというと、現在と変わらず「バイク」です。仮面ライダーは初めからバイクに乗っていました。
なぜバイクに仮面ライダーを乗せて登場させたのでしょうか?
それは、仮面ライダーの生みの親である石ノ森章太郎先生の思いにあります。石ノ森先生は仮面ライダーの作品に求めていたものがあります。それは「陰」。
現代社会になり高層マンションが立ち並びだし、多くの「光」の部分が出てきました。でも石ノ森先生は、その裏で「陰」に隠れた暗闇があるように感じていました。そこで仮面ライダーの内側に暗闇を求めたのです。
仮面ライダーは悪の組織から望まぬ手術を受けて改造人間になったのが始まりのストーリーなので、仮面ライダーに秘めた裏の社会を上手に取り入れていることがわかります。
カミナリ族の登場で仮面ライダーにイメージを刷り込む
仮面ライダーが放映された時期に、社会ではカミナリ族と呼ばれる暴走バイク集団が社会問題になっていました。若年層が大きなエンジン音で自由気ままに道路を暴走。そのため、世間は【バイク=ちょい悪】というイメージもつようになりました。
仮面ライダーは正義のヒーローですが、バイクに対して悪いイメージを持っている人が多い時代です。なぜあえてバイクを採用したのでしょうか?
その理由が「陰のヒーロー」。
石ノ森先生は、ちょい悪のイメージを逆手にとり「バイク=陰のヒーロー」として定着させようとします。
仮面ライダーのバイクは陰があることを強調するアイテムだったのです。
まとめ
仮面ライダーは腰のベルトを回転させて風と共に変身します。バイクを走るときに感じる風もあって、「仮面ライダー = バイク」のイメージが強く定着していきました。