カメラはフィルム時代からデジタル化により、手軽にそして扱いやすく高画質なものを撮影できるようになりました。
単にカメラと言っても静止画と動画があり、その特化した製品として大きく「デジタルカメラ」と「ビデオカメラ」に分けることができます。
「どっちのカメラがいいの?」
「動画」に関して言えば、デジタルカメラとビデオカメラではどのような違いがあるのでしょうか?
使うならデジカメとビデオカメラどっちがいい?
「デジカメがあればビデオカメラはいらなくな~い?」
と思っても仕方がありません。
デジカメでも動画が撮れて、ビデオカメラでも写真が撮れるためです。
しかし、ちょっとした問題点が潜んでいます。
デジタルカメラとビデオカメラの違いとは?どっちを選べばいいの?
デジタルカメラとビデオカメラの違いですが、カメラにはレンズを入れ替えて使う一眼レフカメラとレンズ固定式のコンパクトデジタルカメラがあります。
コンパクトデジタルカメラのズーム(倍率)機能の問題
そもそもコンパクトデジタルカメラは静止画を撮るために生み出された機械です。
瞬時にピントを合わせることが重要なため、レンズの動きは大きくなります。このズームを行う動作に伴い、動画の撮影中に「ジジジジー」と、電子音が入ってしまうデメリットがあります。
運動会など雑音が多い場所では気にすることはあまりないかも知れませんが、洞窟の中や森の中、家の中など静かな場所で撮影する場合は注意が必要です。
「微妙に小さな音が一番気になる」
また、コンパクトデジカメの場合はズームも電子式になるので動作がゆっくりとしています。
素早く被写体を追いたいときには不利です。
一眼レフデジタルカメラのズーム(倍率)機能の問題
一眼レフカメラのレンズは手動でズームを行うタイプがあるため、動作も素早く電子音を回避することが可能です。
また、マニュアル設定にすることで目的の被写体に距離とピントを合わせやすくするメリットもあります。
最新の交換レンズには、動画撮影中のオートフォーカス動作に対応するものが増えていますが、古いレンズや動画撮影を考慮していないレンズを使うと、大きな音が録音されてしまうため注意が必要です。
ビデオカメラのズーム(倍率)機能の問題
では、ビデオカメラはズーム音が入らないのでしょうか?
ビデオカメラは動画撮影に特化した作りになっています。
電子式でもレンズの動作音が小さく、マイクがその音を拾わないように考慮して設計されているため、コンパクトデジタルカメラより有利になります。また、ズームの動作も素早く、スムーズにおこなえます。
- コンパクトデジカメ …ズ~~~~~~~~ム
- 一眼レフデジカメ …ズム!ズム!パシャパシャ!
- ビデオカメラ …ズ~~ム
「一眼レフのズームは早い!ビデオカメラはノイズが入らずスムーズ!」
デジカメとビデオカメラのメリット
デジカメとビデオカメラにはそれぞれに良いメリットがあります。
知ることで自分の目的にあったカメラ選びの参考にできます。
デジカメの利点(メリット)
コンパクトデジタルカメラでは恩恵を味わえませんが、デジタル一眼レフのカメラを使えば動画で撮影をする幅を最大限に広げることが可能です。
その理由は「レンズの交換ができる」ため。
例えば、近景、中景、遠景に被写体がある場合、被写界深度が浅いことから絞りの設定により、中景にピントを合わせて近景や遠景をぼかしながら撮ることができます。
このぼかしを活かした映像を撮れることが、デジタル一眼カメラの最大のメリットと言えるでしょう。映画やドラマなどで使用されるプロ風な撮り方が簡単に撮影できます。
「ボケを生かした映像は一眼カメラが有利!」
それだけではなく、魚眼やワイドなど専用のレンズを使用することでソフト側のデジタルで処理をするよりも綺麗な動画を撮影することが可能です。
さらに、一眼レフはビデオカメラやデジカメよりもセンサーが大きいため、光を多く取り入れることができます。光を多く取り込める一眼レフでは、室内や夜間など光量の少ないところでも、ノイズの少ない映像を撮ることが可能になります。
ビデオカメラの利点(メリット)
ビデオカメラは動画がメインとなるため、バッテリーの持ちがデジタルカメラよりも持つように設定されています。
デジタルカメラで動画を撮影するとすぐにバッテリー切れになりますが、ビデオカメラの場合は長時間撮影が出来るので安心です。
マイクの能力もビデオカメラが圧勝で、デジカメの場合は外部マイクを使用しなければクリアな音は期待出来ません。音質に拘る場合は追加投資が必要です。
また、一定の動作で止まりながら撮影をすることが多い動画撮影なので長時間撮影をしていても軽くて持ちやすく疲れないデザインになっています。例えば片手でカメラを固定でき、ズームの位置や録画開始停止など安易に撮影動作が可能な点など。
動画撮影をすると明暗が瞬く間に移り変わるため、ホワイトバランス設定の最適化により、オートでも綺麗な映像を得ることが可能です。
それだけではなく、手ぶれ補正が強力です。
写真カメラでは一瞬を切り取る画像のため、その一瞬だけカメラを止めておけばブレる画像を回避できますが、ビデオカメラは動く映像。内容によっては数十分、数時間撮り続けます。そのため、手振れ補正に特化した作りになっているのです。
一眼レフカメラ・デジタルカメラの特徴
撮る目的もそうですが、機械的に有利な面も見ておく必要があります。チェックしておきましょう。
メリット
- 映画みたいなボケなどレンズの特性を活かした映像を撮りたい
- 短時間の映像を綺麗に撮りたい
- 暗い場所の撮影が多い
- レンズの交換によりさまざまな画角で撮れる
デメリット
- 一般的な一眼だと、全体的に重たいので撮影中に疲れる
- 撮影中の測光、オートフォーカスがビデオカメラよりも弱い
- サイズ・時間により制限がある機種もあり、長時間撮影ができない
- ズームレンズの値段が高い、高すぎる!
ビデオカメラの特徴
ビデオカメラのポイントを見てみましょう。
メリット
- 長時間の映像を綺麗に撮れる
- 音質にもこだわって撮りたい
- コンパクトで軽い
- 制限なしで長時間撮影できる
- ズームが高倍率でスムーズ
- オートフォーカス・手ぶれ機能・激しい動きに強い
デメリット
- センサーサイズが小さいため暗所に弱い
- ボケを生かした撮影が難しい
スマホカメラとデジカメの特徴、どっち?
今日では写真を撮ると言われたらスマホのカメラを使うことが多い人もいると思います。スマホのカメラは性能を高めながら進化を遂げているので、現在ではデジカメに迫る高機能なものまであります。
「一眼レフカメラっぽく撮影できるものまである!」
また、アプリを使うと写真を簡単にコラージュ・加工することができるので、面白い作品もお手軽に作ることができます。
こうなると…
「デジタルカメラはもういらないのでは?」
と思いませんか?
その答えは、半分「YES」であり、半分「NO」です。
っというのも、スマホのカメラはズームにとても弱い!光学5倍ズームまで対応したスマホは現状でギリギリ使えるかもしれませんが、それ以上になると画質が極端に悪くなります。スマホの構造上、レンズの枚数を増やすのには限界があるので難しいのです。
「空港に来た芸能人を撮影したい!パレードであの有名人を撮りたい!」
このような撮影場所から距離がある場合には、通常のカメラに比べてスマホは不利になります。
また、イメージセンサーも小さいので、デジカメ以上に室内撮りが難しいです。暗い場所でも明るくきれいな写真を撮影できる「ナイトモード」など、スマホに搭載されている画像処理の能力に大きく左右されます。
手軽な想いで作りの写真ならスマホでも良いかもしれません。でも、記録や作品として写真を残したい場合にはデジタルカメラ・一眼レフカメラのほうがまだまだ上です。
まとめ
自分が何を撮りたいのかでカメラを選ぶ。
一般的なコンパクトデジタルカメラは、ビデオカメラとデジタル一眼レフカメラよりも差が出ることになります。
複数持ちにすることで臨機応変に対応できますが、どちらか一つを選ぶなら?
「被写体でよく撮影するのは何か?何を記録に残したいか?」
っで決めると良いでしょう。
また、デジタルカメラやビデオカメラは種類や機能が豊富なので、一度レンタルして自分に合う使い方を探してみるのも良いと思います。