ヤマトヌマエビは淡水環境で繁殖しないこと、水草のコケをミナミヌマエビよりも多く食べてくれることから、飼育をしている人は多くいます。
しかし、思っている以上にヤマトヌマエビは攻撃的な一面を持っているのかもしれません。
ヤマトヌマエビの特徴
ヤマトヌマエビは「雑食性」です。
魚が弱っていたら捕まえて食べる可能性があります。
もともと死んでいたのを食べていた可能性もありますが…。
弱肉強食の世界を水槽の中で見れるのも、ある意味アクアリウムの魅力なのかもしれません。残酷なシーンを見たくないときは、初めから飼わないか、別々の水槽にいれておきましょう。
成体の体長
- オス …35mm
- メス …45mm~50mm
体色
- 半透明の淡青色-緑褐色
- 雄雌を分ける線状
尾の中央に三角形の黒い小斑、尾の両端に楕円形の黒い斑点あり。
体側には線状に赤い斑点が並び、オスは点線状(・・・)、メスは破線状(- - -)で見分けることは簡単です。
食性
雑食性で藻類を始め、小動物や生物の死骸、分解したデトリタスなど何でも食べます。
夜行性
夜に餌を探しに動き出します。
昼間は水中の岩石や水草、落ち葉などに隠れることが多いです。しかし、水槽の環境に慣れると昼間でも動き回ります。
陸を歩く
エビ類を水から出すと、通常は腹部の筋肉を使いピチピチと跳ねます。
しかし、ヤマトヌマエビの場合は跳ねずに歩きだすため初めて見るときには衝撃が走ります。
網ですくうと、網を這い上がるように歩き、時には突然ジャンプをするため、基本的に水槽の蓋が必要です。
水量が増えるほど脱走しない個体が多い印象です。
元気な魚を襲うヤマトヌマエビの恐怖
ヤマトヌマエビのお腹が減らないようにしたらヤマトヌマエビは魚と混泳できます。基本的にヤマトヌマエビは飢餓状態じゃなければ、スジエビと違い滅多に他の生物を襲うことはありません。
しかし、ネオンテトラやメダカは昼行性でヤマトヌマエビは夜行性になるため、昼行性の魚が寝ているときに偶然捕まえて、そのまま食べてしまうことはあるかもしれません。
ただし、中には積極的に魚を襲うヤマトヌマエビもいるため生物は難しいところです。
生物は学習能力を持っています。
これまでコケを食べないヤマトヌマエビが、新しく水槽に入れる新人のコケを食べる動きを見て、古参のヤマトヌマエビが真似をしてコケを食べることがあります。
同じように、魚を襲うヤマトヌマエビがいたら、他のヤマトヌマエビも魚を獲物として襲いだす可能性もあります。
個体により性格も違うため難しいところではありますが、しつこく襲うようであれば魚のストレスになるため、水槽を分けてあげると良いでしょう。
まとめ
動画では狙って襲っていますね。
ヤマトヌマエビは温厚な個体もいますが、このように襲う個体もいます。
生物飼育の難しいところですが、面白いところでもあります。