なぜ寒い年末の時期になると道路工事が多くなるのでしょうか?
「一気に増える謎!」
突然増えるのには、何か理由があるのでしょうか?
年末になると道路工事が激増する理由とは
年度末に工事が集中する理由は、行政の単年度主義が関係しています。
道路工事は契約・申請から着工まで一定期間必要になりますが、着工に入るのは冬の年度末に近くなってしまいます。
ところが本州の渋滞が起きそうな都会は、年末に道路工事を行うことで苦情が殺到する要因になるので、暮れに行うことは極力避ける傾向があります。
また、寒冷地や北海道はドカ雪が降る中で工事をするのは、除雪や路面が滑りやすいなど無駄な経費や危険が潜んでいて困難になるため、出来る限り年度末よりも冬前に前倒しして道路工事を完了したい傾向があります。
行政としては工事発注を年間を通じて平均化させたい意向、事業者は冬前に終わらせたい。
実際に着工に至るのは契約後で、道路占有申請や測量を行うから3カ月ほどかかる場合があり、8月以降に始めると工事の開始は11月以降になってしまいます。
しかし行政の意向から1月以降は難しい、その結果、年末に工事が増えるのです。
要するに、年末に道路工事が「増えている」のではなく、年末に「集中している」が正しい見方になります。
夏に工事をしたら良いのでは?
冬に計画し、夏に工事をしたら良いのではないでしょうか?
道路の工事を行う場合は、先に道路の地下に埋める水道管やガス管等の工事が終わってから最後にアスファルト舗装の工事を行っています。
この順番を間違えると、何度も同じ場所を掘り返したり経費の無駄遣いになったり、交通渋滞の原因にもなってしまうためです。
その理由から、どうしても道路工事は年度末に偏りがちになってしまうのです。
「複雑に絡む道路事情」
そもそも、道路工事は基本的に1年単位で計画され、毎年4月以降に工事が発注されます。そして、3月末までに工事を終わらせるように地方公務員法で定められています。
まとめ
いろんな要因から工事が年末になってしまう。
いろいろな要因を考えて、工事が年末に集中していたのです。
時期によって一気に工事現場が増えるので運転者からすると不便ではありますね。