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フジノンレンズ XF23mmF2 R WR ブログレビュー

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富士フイルムのカメラで動画性能が思いのほか良かったため、レンズを新しく購入しました。購入したのは人気のある画角の単焦点「XF23mm F2 R WR」。

フルサイズ35mm換算で35mmになります。

「XC15mm-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」や「XC50-230mm F4.5-6.7 OIS II」も試してみたので、その使用感をレビューします。


単焦点レンズは綺麗に撮れるみたいパラ。XF23mm F2はいいレンズパラ?どんなレンズパラ?


小型で軽量、使いやすいレンズなんだ!

富士フイルムの魅力的な単焦点レンズ

富士フイルムには魅力的なレンズがたくさん販売されています。中でも単焦点レンズは、画質重視のユーザーから注目を集めているレンズです。

まず最初にレンズを買いたいなと思い、壁に当たるのがこのレンズでした。

XF35mmF1.4 Rの比較

「XF35mmF1.4 R」は神レンズと呼ばれているほどの名機です。

2012年に発売していますが、いまだに富士フイルムのレンズの中で最も売れているレンズになるのだとか。

  • 開放F1.4でふわふわとろけるボケ
  • 絞るとしっかりシャープ
  • とっても明るい
  • 暗い室内でも最高の画質

XF35mmF1.4 Rいいなぁ、これにしようかなぁ…

と思いながら調べると、オートフォーカスが弱い…。

「X-T3」、「X-T30」以降は機種性能のアップにより、以前よりも早くなったけどそれでもオートフォーカスに迷いが出るレンズとのこと。そして、「ジージジ…ジー」という音が不快になるそう。

かつてコンパクトデジタルカメラを持っていたときに、オートフォーカスを合わせる度に「ジージジジジ」というカメラがあったのを思い出しました。確かに気になる音。街中のスナップショットでは良いのですが、静かな場面では特に気になる。

開放F1.4は若干シャープ感が損なわれるけど、嫌な破断ではなく、とろとろとろけるような絵を出してくれるとってもいいレンズ。でもオートフォーカスが若干遅く、ジジジと大きな音がなる。

動画撮影用に新しいレンズが欲しいので、これは大きなマイナス点。

XF35mmF2 R WRとXC35mmF2の比較

次に悩ませてくれたのが、「XF35mmF2 R WR」です。

画角はXF35mmF1.4 Rと同じですが、F1.4よりも暗くなります。部屋での撮影では若干不利。部屋ではあまり撮影しないので、F2でも問題ありません。個人的にはF2あれば十分。

XF35mmF2 R WRを買うなら、2万円も安いXC35MMF2でもいいような…

XC35F2のレンズは、XF35mmF2 の廉価版で、防塵防滴やプラスチックに代わってるなどの変更点があります。過酷な環境で使用予定がなければ安いほうで良いかと。

光学の作りは同じなので、画質はXF35mmF2と変わりません。

しかしX-T30で使うならまだしも、X-T4は防塵防滴だし揃えたい。そうなると、「XFシリーズ」になってしまいます。

XF35mmF2に決めようかな!あれ?ちょっと待って

X-T4で静止画を撮影するなら問題ないでしょうが、動画を撮影するときに電子手振れ補正やブースト機能を使うとクロップされてしまいます。っということは、35㎜がさらに狭まった画角になってしまう…。

物取りやポートレートで人気のある35㎜の画角ですが、個人的にはギリギリ狭いかな?っという画角なので、これが更に狭くなると考えると動画撮影において困る場面が出てきそう。(後ろにさがりたくてもさがれない場所とか)

XF35mmF2

  • 最短撮影距離 0.35 m
  • 最大撮影倍率 0.135 倍

XC35F2

  • 最短撮影距離 0.35 m
  • 最大撮影倍率 0.14 倍

う~ん、被写体に近づけない。

XF16mm F2.8 R WRの比較

XF16mm F2.8 R WRは比較的新しく登場したレンズになります。オートフォーカスも早く、駆動音も静か。画質も好評。

ただ、F2を基準に選んでいたので「F2.8」は若干暗いです。なぜこのレンズに「F2」を搭載しなかったのでしょう?

また、XC15mm-45mmF3.5-5.6 OIS PZを使ってるので「15mm」の画角を知っています。XF16mmのレンズは現状、自分の使い方には広すぎると判断しました。動画撮影でクロップされますが、それでもまだ広いかな?という判断です。

XF23mm F2 R WRとXF23mmF1.4 Rの比較

上位版に「XF23mmF1.4 R」と明るいレンズがありますが、300gと重いので断念。常用の場合に重いレンズは結局持ち出さなくなってしまうんですよね。

300gも軽い方ですが、さらに軽いレンズへ。

比較的お手軽な「XF23mm F2 R WR」に決めました。このレンズも値段改正で高くなった記憶がありますが、総合的に見て決定。

23mm画角は動画撮影のクロップを考えてもちょうどよさそう。スチール撮影でもスナップからポートレート、物取りまで、望遠以外は何でもこなす使いやすい画角です。

XF23mm F2 R WRのレビュー

フジノンレンズ XF23mmF2 R WR ブログレビュー 1

っというわけで、XF23mm F2 R WRを購入しました。

 

フジノンレンズ XF23mmF2 R WR ブログレビュー 2

動画撮影なので、綺麗に撮影するには「シャッタースピード」や「ISO」設定、「F値」の設定など、いろいろとしなければいけないことがあります。

 

フジノンレンズ XF23mmF2 R WR ブログレビュー 3

 

付属のレンズフードをつけるとこんな感じです。

フジノンレンズ XF23mmF2 R WR ブログレビュー 4

 

XCシリーズにはない、XFレンズの金属。

フジノンレンズ XF23mmF2 R WR ブログレビュー 5

 

X-T4に装着!

フジノンレンズ XF23mmF2 R WR ブログレビュー 6

このレトロ感がたまらな~い!かっこいいですね。

 

ただ、個人的には「XC15mm-45mmF3.5-5.6 OIS PZ + X-T4」のほうがしっくりきたり。完全に好みの問題です。レンズフードをつけるとこんな感じ。

フジノンレンズ XF23mmF2 R WR ブログレビュー 7

可変式NDフィルターを購入

可変式NDフィルターとキャップを購入しました。

価格の安い可変式はX状ムラや色の変色などがあるため、個人的には固定式が安心できます。なので、少し値段を上げて「NDフィルター 43mm 可変式 X状ムラなし ND2-ND32フィルター 薄型 減光 レンズフィルター K&F Concept」を購入。

購入する際はレンズ口径に注意!

ND2~ND32までの効果を自由に選択できます。

K&F Conceptの可変式NDフィルターは口径がワンランク上がります。付属のレンズキャップやレンズフードがつけれなくなるので確認しましょう。

レンズキャップに、「HAKUBA レンズキャップ レンズプロテクトキャップ 46mm 脱落防止フック付 KA-LCP46」を購入しました。

NDフィルター ND2-ND32フィルター K&F Concept

おぉー、意外と高級感がある。さっそく中を開けてみましょう♪

 

NDフィルター ND2-ND32フィルター K&F Conceptレビュー 2

ケース大きすぎ!

最大口径用で、ケースは使いまわしのようですね。「ND2」の状態です。

 

NDフィルター ND2-ND32フィルター K&F Conceptレビュー 3

最大のND32の状態。

真っ黒になり、光の取り込みを抑制します。動画撮影ではNDフィルターが必要です。固定式か可変式のどちらかを用意しましょう。

Amazonのレビューでは、木屑や指紋などがついていたというコメントがありますが、届いたものは綺麗でした。外国製なので当たり外れがあるのかもしれませんね。

 

NDフィルター ND2-ND32フィルター K&F Conceptレビュー 4

レンズキャップを外すとかっこいい!

XF23mmの口径43mmに合わせてNDフィルターを選んだのでスタイル抜群です。実はこれ結構、損する買い方をしてます。

例えば、NDフィルターの72㎜を購入しておけば、「ステップアップリング」と呼ばれるアイテムを咬ませることで、自分の好きなレンズ口径に変換して取り付けることができます。

レンズ口径43㎜ → ステップアップリング(43mm→72mmへ) → NDフィルター(72㎜)

ただ、NDフィルターの大きさによっては、レンズ口径とアンバランスな見た目になります。レンズの先端から急に大きなフィルターの外円になるため。

そのため、デザインを優先して口径を合わせて購入しました。52㎜のNDフィルターならギリギリXF23mmでもいいかな?とも今更ながら思います。

ただし、ステップアップリング(43mm→52mm)を購入しなければいけません。

43㎜口径の可変式NDフィルターなので、ワンランク上の46㎜のレンズキャップを選択しています。購入したレンズキャップはピッタリはまりますが、キャップを取り外しする溝が浅いため指が奥まで入らないので外しづらいです。

ここは大きなマイナス点でした。

300円くらいの安いキャップですが、富士フィルム純正のレンズキャップがどれほど優れているのかわかりました。

今回購入した可変式NDフィルターの使い勝手は「良い」。

変色もさほど見られず、X状ムラもありません。安い可変式NDフィルターでは使い物にならない製品が多いですが、この商品は使えると思います。

リングの滑りもよく、「ND2・ND4・ND8・ND16・ND32」と段階的にメモリもついているので、視覚的にも判断がしやすいです。

動画撮影ではNDフィルターの付け替えの手間がないのでスムーズに撮影できます。スチール撮影で使う「露出補正」のように動画で使えます。F値がF2クラスのレンズの場合、昼間はつけっぱなしでも良いのではないでしょうか?

XF23mm F2の性能

フジノンレンズ XF23mmF2 R WR ブログレビュー 8

描写性能

XF23mm F2とXC15-45㎜の比較になりますが、XC15-45㎜は開放から綺麗です。シャープで単焦点レンズに負けない描写を誇ります。ズームをすると少し画質の劣化がでます。

XF23mm F2は開放F2で接写をすると、ぼんやりとした感じになります。シャープがなく軽いピンボケをしているような感じでしょうか?

少し被写体から離れるか、F値をF2.8にまであげるとシャープになります。F4~F5あたりが一番きれいな画質ですね。

ボケ感

ボケについては圧倒的にXF23mm F2が綺麗でボケます。

XC15-45㎜もズームを最大にすると大きくボカすことができますが、ボケ方はXF23mm F2がとろけます。

オートフォーカスと駆動音

オートフォーカスはあまり変わりませんが、強いて言えばXC15-45㎜のほうが早いように思えます。駆動音もXC15-45㎜レンズのほうが遥かに静かなので、写真を撮っていても気持ちが良いです。

XF23mm F2はフォーカスを合わせたときに静かな場所だと駆動音が聞こえます。ただ、ストレスがたまったり不快に感じるほどではありません。

画質はXF23mm F2が優秀ですが、機動面ではXC15-45㎜が優秀な印象です。

マニュアルフォーカス

動画撮影で重要なマニュアルフォーカスですが、XF23mm F2のフォーカス部分が広いため、とても回しやすいです。また、回していると絶妙な反発感もあるので高級感を感じることができます。

XC15-45㎜のマニュアルフォーカス部分は細く回しづらいです。リングの回し感触も安さを感じます。

X-T4とXF23mm F2の動画性能は少し難あり?

X-T4とXF23mm F2で動画を撮影してみましたが、あるシーンにおいてコンニャク現象がおきました。

動画を撮影するために購入したのでこれは致命的。

もう少し設定を変えて様子をみたいところ。接写撮影や風景撮影では見られませんが、ある一定の距離にフォーカスを合わせるとゆらゆらしました。

電子手振れ補正が変に動作してる?

ただ、固定撮影でこの電子手振れ補正を切ると明らかにボディー内手振れ補正だけでは動画がぶれています。なので、電子手振れ補正は必要。ブーストも安定度が増すことを確認しています。

そうなると、このときはオートフォーカスだったのでマニュアルフォーカスに切り替えるとか、今度試してみようと思います。

一方、XC15-45㎜レンズ + X-T4の組み合わせは抜群でした。

動画映像も試した中ではとても安定しており、コンニャク現象は見られません。手振れも小さいです。XC50-230mm F4.5-6.7 OIS IIも同様です。最高ズーム域でも安定していました。

ただ、ボケ感を出す動画は単焦点が圧倒的に有利なので悩ましいですね。

フジノンレンズ XF23mmF2 R WR ブログレビュー 9

「XF23mm F2」撮影

まとめ

XF23mm F2レンズは可もなく不可もなく、とても良いレンズといった感じです。

動画のクロップを想定内として、画角はちょうど良いです。広すぎず狭すぎず、そして被写体に20㎝ほどまで近づける。いろんなシーンで使えます。ただし、動画のコンニャク現象と開放F2の画質には気を付ける必要がありそうです。

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