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火傷の処置でアロエが危険な理由とは?

古くから火傷をしたときにはアロエを使えばいいと言われるほど、民間薬として重宝されてきた歴史があります。

火傷の治療に効果をもたらすと言われているアロエですが、本当に使用しても大丈夫なのでしょうか?

また、本当に火傷を治す効果があるのでしょうか?

やけどの処置にアロエは使っていい?

結論からいうと、アロエを火傷に使ったら危険です。火傷をしたときにアロエを使うことは定番なのですが、実は危ない行為です。

アロエは、やけど以外に虫刺されや風邪といったものに効果があるとされてきました。っというのも、アロエには強い抗菌作用と免疫力強化、それに消炎作用といった効能を持っているため、効果的だと言われています。

アロエの葉肉の中には、ゼリー状の「ムコ多糖体」という成分があります。この中にアロエの優れた効能が含まれているのですが、通常、やけどをした時には、この葉肉の中にあるゼリー状の部分を患部にあてて使用します。

しかし火傷に効果があるとはいえ、火傷の段階の中でも最も軽度のものに限ります。

皮膚が黒く焦げたり、白く灰化した重度のやけどはアロエの効果に期待せずに、すぐに医師の治療を受ける必要があるため注意が必要です。

アロエ成分の効能

  • アロエチン
  • 細菌繁殖の抑制
  • 毒素中和
  • ケロイド防止
  • カルボキシンターゼ
  • 抗炎症作用

アロエを火傷に使うのは危険

最近ではアロエで火傷を治療する行為は極めて危険だという認識が広まっています。火傷の恐ろしさは、「痛み」の他にも、残ってしまう「痕」。

でも、それだけではありません。皮膚が焼けてしまうということは外部の刺激から身体を守るシールドが無くなっていることを意味します。

そのため、それ以上に怖いのが「感染症」。

アロエを直接、あるいは関節的に患部に付けることが、その感染症にかかる確率をグンと引き高く上げてしまう恐れがあります。感染症にかかると最悪の場合、痙攣や切断、死亡に至るケースもあるため気を付けなければいけません。

むやみやたらにアロエを使ってはいけません。また、病院へ行ったときに患部からアロエの異物を取り除かなければいけなくなります。一刻を争う火傷治療で無駄な時間が増えてしまう原因になるのです。

この様な理由からも、冷やす以外の行動は避けることが懸命です。

正しいアロエの使い方の方法

アロエをむやみやたらに使用するのは危険ですが、その一方でアロエには火傷に効果的な成分も含まれているのは事実。

正しい方法でアロエを使うと大丈夫です。

やり方は簡単。

アロエを煮沸消毒、あるいは熱湯消毒するだけ。菌が熱で殺菌されるため、安心して火傷の成分を患部に塗ることができます。

取ってきてすぐに患部に付けるのは、感染症の怖さからいえば決してやってはいけない行為になります。気をつけましょう。

そしてアロエを使うのは軽度の火傷の場合に限ります。覚えておきましょう。

また、「アロエ軟膏」があります。日本で医薬品に用いられるアロエは、医薬品の規格や基準を定めた日本薬局方に収載されている南アフリカ産のケープアロエ。日本で一般的に見られるキダチアロエやアロエベラとは異なります。

アロエを使う消毒のやり方、アロエ軟膏も用意しておく

  1. アロエの茎を取り、熱湯消毒
  2. 冷ましてから中のゼリー状の部分を患部に塗る
  3. 乾燥してきたら、再度塗る

市販されているアロエ軟膏も常備しておくと安心です。

冷やす時間は20分から30分と言われ、冷却はできるだけ流水にすること。そして氷を使う場合は患部に直接付けず、火傷の部分が衣服の下の場合は衣服の上から冷やすようにします。

無理に服を脱がせることは絶対にやってはいけない行為です。

火傷で服の繊維が皮膚に付いている場合があるため、それを剥がすと激痛を伴う痛みがあり、火傷が悪化することも考えられます。

まとめ

火傷はとにかく冷やす。

アロエは火傷に効く成分が含まれているのですが、使えるのは軽い火傷の場合で、必ず熱湯消毒や煮沸消毒をすることが大事。

正しい応急処置は、とにかく「冷やす」こと。

表面の乾燥を防いで、冷却することで神経を麻痺させましょう。これで痛みを和らげる効果につながります。

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