「富」と「冨」の違い

富田と冨田!そっくりだけど微妙に違う!

苗字には似たような読み方もありますが、似たような漢字もあります。

「富田さん」と「冨田さん」の違いはどこにあるのでしょうか?

富と冨の違いとは

「富」と「冨」の違いは、結論から言うと「富」のウカンムリがなくなった「冨」の字ですが、「富」が正字で「冨」が俗字になります。

意味としては双方で同じです。

「冨」は、人名漢字には認められていますが、テストとかで人名漢字以外に使うと、冨は俗字になるため「×」になるかもしれません。

気を付けるべし!

実は諸説あり、明治8年に「平民苗字必称義務令」で、平民階級も全員戸籍に苗字を登録することになりました。それまでは名前だけでもよかったのです。

苗字を考えるために、村の庄屋さんやお坊さんなどに相談をしにいき、それぞれ好きな名前を作って登録をしましたが、その際に登録した文字が苗字として受け継がれています。

間違えて冨にした説

「富」と書くつもりが間違えて「冨」と書いてしまい、そのまま登録された説があります。

意図があって冨にした説

何か意味を持って冨と変え、登録をした説が存在します。ただ、何を持ってかは不明です。

兄弟の関係で冨にした説

兄弟説もあります。

「富田」という苗字を持つ家族がいて、その家族は毎年豊作でした。

しかし、その兄と弟が大人になると兄が家を継ぐことになります。

そして弟が家を出ていき、別の場所でお米を作っていました。

その当時は、お米を偉い人に納めないといけませんが、兄はたくさん納めていました。ところが弟はお米が豊作とまではいかなくて、あまり納めることができません。

「富」という名前なのに「富」とはいえないその生活、収めるお米も少ない状況。

そこで、兄の富田さんが「点をとって ” 冨田 ” にしたらいい」といったことがはじまりだといわれています。

現在ではこの説が有力です。

まとめ

苗字を考えるのも大変ですね。

さまざまな説が存在しますが、兄弟の富田さんが家を離れたことで「冨田」になったのかもしれません。兄弟説が最も信ぴょう性があるとされています。

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