広告 第1章【導入】 Blenderの使い方

Blenderを無料で使える理由とは?

Blenderってなに?

3DCGソフトなのは知っているけど、どういうことができるの?

CGには興味があるけど、何をどうしていいのかさっぱりわからない!

このカテゴリーでは、その基本知識を構築するための使い方・モデリング方法など、Blenderを利用するための説明をしています。

Blenderとは

今回習得したい、使用するソフトは「Blender」と呼ばれる3DCG制作ソフトです。

このソフトは、モデリングから画像出力・エフェクト効果・動画編集など、CG制作において一通りはなんでもすることができる、総合ソフトになっています。

当サイトの動作環境は「Windows」環境で解説をしていますが、MacOS環境でもLinuxOS環境でも同じようにすることができます。なお、一部を除いて、バージョンはBlender2.8以降を基本にしています。

Blender2.9以前を使用している場合でも、UIなど多少の違いはありますが、基本的な使い方は同様にできると思います。

無料で使えるBlenderソフト

Blenderはオープンソースになるため無料で使用することができます。タダで使うことができますが、有料のソフトに負けないほどの機能を搭載しているのが大きな特徴です。

では、なぜ無料で開発を続けることができるでしょうか?

それは世界の有志たちにより、「募金」という形をとっているからです。開発者を筆頭にして、Blenderのユーザーが「Blenderソフト」を育てているということ。これはBlenderを使用するユーザーが求めている機能を素早く搭載することができるメリットでもあります。

つまり、開発側に声が届きやすいということです。

「映画」・「ドラマ」・「CM」…

CGを使用する場面は多いです。最近では技術の向上により現実のものと変わらないほど、クオリティーの高い作品が続々と生み出されています。

CGの世界がすごい!これ、どうやって作ってるの?

一度は疑問に思ったことがあるのではないでしょうか?

これらのCGは、パソコンを使用して「モデリング」と呼ばれる方法を使いながら一つずつ形にしていくのが基本です。現実では難しい世界を、CGを使うことでイメージしながら形にできるため、妄想好きにはたまらないツールになります。

例えば、現実世界では絶対に不可能な「虹の上を歩く人」を映像の中で見せたり、動物が会話をしている姿も見せることができます。

アイデアは無限大!

3DCGを楽しむためのソフトはたくさん存在しますが、中には数十万円~数百万円かかるものまで…。目からドルマーク($)が飛び出していきそうなほど、使用するには価格が高い…。

その反面、Blenderは0円。フリーソフトに使うことができます。機能も決して妥協をしていません。 本当に素晴らしいソフトだと思います。

有料だったBlenderがフリーソフトへ変わる歴史

無料で使えるCGソフトのBlender。

Blenderは無料で利用できるソフトです。

無料で使用することができるのは、ユーザーの募金があるため。ただ、実は初めは「有料ソフト」でした。Blenderは有料からスタートしたソフトになります。

元々Blenderの会社はオランダのCGスタジオ「NEOGEO」社に在籍していた、トン・ローセンダール氏が、1989年に「インハウス・ツール」として使用していたのが始まりです。

「Traces」の後継として開発を行う為に「Not a Number Technololgies(NaN)」社を設立しました。設立したのはいいのですが…。

2002年にNaN社は倒産。

会社経営はなかなか難しいのが実情。これからといったときにBlenderは姿を消そうとしていました。その危機を救ったのがトン・ローセンダール氏。これまで共に仕事をしてきた相棒とも言えるBlenderのツールを簡単には手放すことができません。

そしてついに誕生します。

彼は「Blender Foundation」を設立。

ここから新しくなったBlenderの第二章が始まることになります。トン氏がいなければBlenderは存在していません。でも、会社を設立する以上は、お金を稼がなければ続けることができません。Blenderの維持にはある程度の開発費が必要になります。

さて、これからが問題だ。開発資金をどうしたら…

そこでトン氏は考えました。

ソースコードの開放

合言葉です。Blenderの命運はこの言葉に託されます。そして、「開発費」・「使用料」はすべて募金で集めることにしました。そのためにキャンペーンを開始。すると、予想以上に募金を集めることができたのです。Blenderのソースコードを再びその手に戻すことができました。

現在のBlenderも募金を募っています。

GPLの元、オープンソースウェアとして世界中のユーザーが開発をしながら無償配布されています。

豊富な機能を搭載し続けるBlender

Blenderには機能がこれでもかというほど、多く詰め込まれています。

そのため、はじめてBlenderを起動したのはいいものの、何から手を付けていけばいいのか迷子になる人も多いです。

このサイトでは、可能な限りわかりやすく説明をしています。バージョンが上がるたびにソフト本体の改良がされていますが、基本的な使い方は同じなので大丈夫かと思います。

まずはBlenderの基本的な操作から学びましょう。

  • ダウンロードの仕方
  • UIの見方
  • オブジェクトの移動・回転・拡大縮小
  • モデリングの仕方

など

基礎がわからないと、自分の好きなモデリングをいきなり作るのは難しいです。また、Blenderで制作したものは「3ds Max」・「Maya」はもちろんのこと、Unityゲーム開発ソフトなどにも送ることができます。

2D・3DのBlenderで出来ること

画像には、「2D画像」と「3D画像」があります。

2Dは正面×横面を表しており、主に「写真」・「図面」・「地図」などが該当します。3Dは正面×横面×奥行きが該当します。現実世界の空間です。奥行きが加わることで、2D以上の立体感を表現することが可能になりました。

Blenderは3DCGソフトですが、2D画像も出力をすることができます。メモ程度にしか使われていなかった「グリースペンシル(Grease Pencil)」の機能が、Blender2.8以降で大幅に強化されました。2D漫画も簡単に作ることができます。もちろん、動画として出力することも可能です。

この他にも、映画・ドラマで実写とCGを合成する「マッチムーブ機能」も搭載されています。Blenderのカメラトラッキング機能を使い、CG合成を使うことで面白い映像作品が作れます。

3DCG制作の流れ

  1. モデルをモデリング(作る)
  2. 色・模様をつける
  3. キャラクターが動くようにボーン(骨)を入れる
  4. 静止画やアニメーションを出力する

静止画は「2」まで。動画(アニメーション)は「4」まで。

Blenderのソフトには機能が多いため、すべてを覚えるには時間がかかります。覚えている間に新規機能が追加されるため、まずは基本的なことから焦らずにゆっくりと覚えていきましょう。

-第1章【導入】, Blenderの使い方